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高橋涼子:The spell for not forgetting
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 10月 07日

I am a girl.
2013
人毛、布、パネル
33.3 × 24.2㎝
©Ryoko Takahashi

GALLERY MoMo Projects では10 月5 日( 土) から10 月26 日( 土) まで当ギャラリーでは2 回目の個展になる髙橋涼子展「The spell for not forgetting」を開催致します。髙橋涼子は1980 年大阪生まれ、2004 年京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻卒業後大阪を中心に発表を続け、関東では09 年のフランス大使館でのグループ展「Voalà Vantan !」や10 年の群馬青年ビエンナーレでの展示が記憶に残り、11 年の私たちのギャラリーでの東京初個展はインスタレーションとパフォーマンスにより好評を博しました。今秋にはオーストラリアでのグループ展に参加、海外展開の一歩を踏み出します。すでに東京に制作の拠点を置いて活動していますが、関西では出身地でもある大阪での発表も継続、幅広い活躍が期待されます。作品は主に人毛を素材として用い、その表現は刺繍やオブジェ、ドローイングやインスタレーションと多岐にわたり、今展では、記憶の中にある忘れられない言葉を刺繍にした作品を中心に展示する予定です。作品は作家自身のものも含めて女性の人毛が使用され、女性の身体の一部として、ある時には女性美の象徴となりますが、切り取られた瞬間から死を象徴するものへと転換します。しかし髙橋はその切り取られた素材を用いて、その素材を再び女性らしい美しさと繊細さをそなえた作品へと生き返らせ、作品そのものに生と死、美と醜という両義性を内包させた作品として提示します。そうした作品は、見る者にはそれと意識しなければ単にコンセプチュアルな作品として映り、人毛で出来ていると意識した途端ある種の生々しさを感じさせ、アンビバレンスな状況へと導かれます。今展では、新作を含め約10 点ほどの展示となります。美術の秋をご堪能いただければさいわいです。

[作家コメント]
自分を確かめられるものを大切に
形も記憶も感覚も感情も
自分の中にあるものすべて
捨てたくはない

肯定も否定もしない
ただ生きていて
毎日寝て起きて
それが止むまでのことを
忘れないための
おまじない


2013 年 髙橋涼子

[作家プロフィール]
高橋涼子

[個展]
2006 shin-bi (京都)
2007 ANEWAL Gallery (京都)
2008 studio J (大阪)\'09 \'10
2011 LABOLATORY(京都)
GALLERY MoMo Ryogoku(東京)
2012 studio J (大阪)

[主なグループ展]
2008 「MiArt 2008」 Fiera Milano International (ミラノ)
2009 「ECHO TOUR 09」京都府庁旧本館(京都)
「京都現世美術館2009」建仁寺境内 禅居庵 (京都)
「Vantan Tokyo」Galerie eof (パリ)
「Voalà Vantan!」フランス大使館(東京)
2010 「群馬青年ビエンナーレ 2010」群馬県立近代美術館(群馬)
2012 「Summer group show」GALLERY MoMo Roppongi(東京)
2013 「I AM GIULIETTA. THE DRIVE ART EXHIBITION」スパイラルガーデン(東京)
「〜OSAKAギャラリーセレクション〜 女性アーティストたちの視点」阪急うめだ本店9階 アートステージ(大坂)
「to the things themselves」FELT space(アデレード)

[受 賞]
2007 伊丹国際クラフト展 審査員賞
AMUSEARTJAM2007 準グランプリ

[その他]
2012 「I AM GIULIETTA THE DRIVE ART」映像作品提供

オープニングレセプション:2013年10月5日(土) :18:00 - 20:00


全文提供:ギャラリーモモProjects
会期:2013年10月5日(土)~2013年10月26日(土)
時間:12:00ー19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:ギャラリーモモProjects
最終更新 2013年 10月 05日
 

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