加納光於:よせる波も、かいの色も |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2013年 9月 11日 |
加納光於(かのう・みつお)は 1933年東京生まれ。独学で銅版画を学 び、’50年代半ばから作品を発表。’60年代にはリュブリアナ国際版 画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評 価を高め日本を代表する作家のひとりとなりました。 その後’80年代からは色彩豊かな油彩作品を発表。国内外の美術館 で展覧会を行い、2000年には愛知県美術館で大規模な個展を開 催。’05年には再度、リュブリアナ国際版画ビエンナーレの日本代表 として出品。近年はほぼ隔年ごとに新作を発表し精力的に活動を続 けています。 さらに、9/14からは神奈川県立近代美術館・鎌倉において13年ぶり となる公立美術館での個展が始まります。この展覧会は 50年代初期 銅版画から、国際展などで受賞したモノクロームの代表作、色彩豊かな油彩大作、オブジェと半世紀以上にわたる加納作品を一堂に展覧 できる機会となります。ギャルリー東京ユマニテでの本展は、2年ぶりの個展となり、鎌倉で の展覧会に併せて開催されるものです。2001年制作の未発表油彩の 他に新作を含め 10 数点の展示となります。 ここ数年、加納は鳥や楕円のような形を組み合わせ、色彩の洪水ともいえるダイナミックな作品を発表してきましたが、前回 の個展からは自身の手や庭にある樹木の葉のシルエットを用い、柔らかい色彩のイメージへ変化してきました。常に更なる 進化を見せる加納ですが、「色身(ルゥーパ)」を見つめるその作品世界は時間を経てもなお、観る者に新たな気付きと感動 を与えてくれます。鎌倉での大規模な回顧展とギャルリー東京ユマニテでの新作展。貴重な機会となる今回、お見逃しなく是非ご高覧下さい。 全文提供:ギャルリー東京ユマニテ 会期:2013年10月7日(月)~2013年11月2日(土) |
最終更新 2013年 10月 07日 |