| EN |

渡辺香代子 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 6月 18日

画像提供:ギャラリー・トリニティ | copyright(c) Kayoko WATANABE

そばにいると思っていたら、遠く。わかってもらえていると思っていたら、理解してもらえていない。
自分の利己的な想像で相手が形作られていく。対面して会うことの少なくなった環境の中で、本能的に人の雰囲気や温度を感じたいと欲することがある。
そんな人との物質的な距離感と心の距離感を表現したいと思っています。

そばにいると思っていたら、遠く。わかってもらえていると思っていたら、理解してもらえていない。今回個展を開催する渡辺香代子さん(1981年生まれ 東京都出身)は、そんな人との物質的な距離感と心の距離感を表現したいと思って制作している。

今回の個展は「My daughters」のシリーズが3点、「My babies」のシリーズが9点の計12点の展示となる。

凝視すればするほど輪郭のぼやけていく人物像、非常に淡いぼやけた人物像の下には、実はしっかりとしたタッチで描かれた人物像が、あたかも地層の中の化石のように埋もれているという事実、それが彼女の作品づくりの最大の特徴となっている。

題名を見ても分かる通り、自分と繋がっている人のイメージしか描かない彼女の作品と、ゆったりとした気持ちで向き合っていただきたいと願っている。

※全文提供: ギャラリー・トリニティ

最終更新 2009年 6月 30日
 

関連情報


| EN |