会田 誠:平成勧進プロジェクト |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 5月 23日 |
《紐育空爆之図戦争画RETURNS)》1996年 | 襖、蝶番、日本経済新聞、ホログラムペーパーにプリント・アウトしたCGを白黒コピー、チャコールペン、水彩絵具、 アクリル絵具、油性マーカー、事務用修正ホワイト、鉛筆、その他(六曲一隻屏風)| 169×378cm | 高橋コレクション蔵、東京 | Courtesy: Mizuma Art Gallery 中世以降、寺院、仏像、堂塔などの造営や改修に際して、人々から寄付を求める「勧進」が広く浸透しました。そ れから千年近くを経た今日、私たちは、アラブの春や米国の占拠運動に見られるように、しばしばソーシャル・メ ディアで繋がった個人の意志の集合体が、独裁的な権力を転換させうる新たな時代を迎えています。会田誠は、この20年、自らの生きる社会を見つめ、しばしば意識下に隠ぺいされた真実を、批評精神や風刺に 溢れた視点で浮き彫りにしてきた作家です。ただし、その作品の性質上、高い評価を得ながら、パブリックな場で の大規模な個展や国際的な評価が遅れている作家でもあります。一方で彼のツイッターのフォロワーは10,000 人を超え、会田の活動や社会に向けられた態度が熱烈な支持を得ていることも示唆しています。美術館における 会田の初個展「会田誠展:天才でごめんなさい」では、この作家の全貌を複数点の新作も含めて紹介し、その社会的、美術史的な文脈を読み解きます。本展開催にあたり、彼の芸術活動を個人の意志で支持し、賛同してくださる方々に展覧会制作の資金的サポー トをお願いする「会田誠:平成勧進プロジェクト」を実施します。通常は企業などに依頼する展覧会協賛を、意志 のある個人の集合体にお願いするこの方法は、美術館のファンドレイジング活動においても新しい試みですが、 会田誠はまさにこのような試みを実施するに相応しいアーティストといえるでしょう。 展覧会の鑑賞者から、今回はさらに一歩踏み込んで、支援したい特定のアーティストをサポートできる「会田 誠:平成勧進プロジェクト」へのご参加を是非ご検討ください。みなさまと展覧会を一緒に盛り上げていくことを 楽しみにしています。 [作家プロフィール] Facebookページ 全文提供:森美術館 会期:2012年11月17日(土)~2013年3月31日(日) |
最終更新 2012年 11月 17日 |