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山中現:少年時間
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 08日

《思い出》2011年|コラグラフ|12 .8×1 1 .5cm|e d.15 | 新作版画集 『玩具頌』 収録作品 | Copyright© Gen Yamanaka | 画像提供:不忍画廊

透明感のある優しい色使いと柔らかな作風で人気の作家・山中現。 一昨年に大病をした後、なぜか子供の頃に読んでいた絵本や漫画が読みたくなって、読んでい るうちに、「自分では、なぜ描くのかよく解らなかった色や形のいくつかが、それらのものの中に見 え隠れしているように思えてきた。今描いているものの原型のようなものをそこに感じた」と山中は 言います。今回の「少年時間」というタイトルは、そんな体験から出てきた物です。

当画廊で8年ぶりとなる今回の個展は、初制作の※コラグラフ作品を収録した版画集『玩具頌』 を刊行します。また、新作ペインティング10点他を発表します。

◎福島県出身の山中現は、昨年、福島県立美術館で大きな個展を開催しております。本人の希望 もあり、本展の売上の一部を東日本大震災の義援金として、福島県へ寄付いたします。

※コラグラフ…「コラグラフ(collagraph) 」は、「コラージュ(Collage)」が語源の手法。コラージュは異素材の写真や布など を貼り付けて作るが、コラグラフは版にさまざまな素材を貼り付けたり、塗ったりして作る版画のこと。今回は、アルミ板で 制作した版にジェッソや顔料を使用し、繊細な色使いやマチエールを表現した。

山中現
1954年、福島県生まれ。1978年、東京藝術大学美術学部油画科卒業。1984年、「版画・期待の新人作家大賞」展〈会 長賞〉受賞。2004年、「日本の木版画1 0 0 展」(名古屋市美術館)。2010年、「山中現展」(福島県立美術館)。個展、グループ展等多数。現在、日本美術家連盟会員

パプリックコレクション
福岡市美術館 クリーヴランド美術館 大英博物館 東京芸術大学資料館 喜多方市美術館

全文提供: 不忍画廊


会期: 2011年6月6日(月)-2011年6月25日(土)
会場: 不忍画廊

最終更新 2011年 6月 06日
 

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