加納光於 KANO Mitsuo 《挿画抄》 1972-'79 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2015年 12月 22日 |
加納光於(かのう・みつお)は1933年東京生まれ。独学で銅版画を学び、'50年代半ばから作品を発表。'60年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ(ユーゴスラビア)、東京国際版画ビエンナーレなど数々の国際展で評価を高め日本を代表する作家の一人となりました。その後'80年代からは色彩豊かな油彩作品を発表し国内外の美術館で展覧会を開催。近年では2000年愛知県美術館、'13年神奈川県立近代美術館・鎌倉での個展など、現在も精力的に発表を続けています。 加納は初期の発表からモノクロームの銅版画を制作していましたが、'69年に武満徹のLPレコードのジャケットデザインがきっかけとなり、'70年代に入ると連続するイメージからの「本」、さらには版画の過程から当時技術が進んだ「印刷」へ興味を持ち、雑誌や書籍の装幀やカット、限定数の多い詩画集や版画集、オブジェの制作を通して、大岡信、澁澤龍彦、吉増剛造など様々な分野のアーティストとコラボレーションしていきます。 本展は'70年代に『中央公論』、『朝日ジャーナル』、『展望』(筑摩書房)、『図書』(岩波書店)、『花椿』(資生堂)など雑誌の挿画、カットとして掲載された原画や未発表のエンコスティックドローイングなどを含めて約200点を展示販売いたします。銅版画、油彩の仕事とはまた違った当時の活動の一端を垣間見ることができる貴重な機会です。お見逃しなく是非ご高覧下さい。 http://g-tokyohumanite.jp/exhibitions.html 全文提供:ギャルリー東京ユマニテ 会期:2015年12月14日(月) 〜 2015年12月26日(土) |
最終更新 2015年 12月 14日 |