project N 47:上西エリカ |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 4月 25日 |
日系三世としてブラジルに生まれた上西(1979年生まれ/東京都在住)は、自らのルーツであり空想の対象であった日本、生まれ育ったブラジル、そして現在居住する現実の日本という複数のバックグラウンドの関係を考察し、その作品は想像と現実、過去と現在を交差させる試みである。江戸時代の地図の切り抜きを、ポルトガル語圏の偉大な詩人であるフェルナンド・ペソアの詩がびっしりと囲んだ作品では、「あらゆる道があらゆる場所へと通じる」というその詩のあらわすとおりに、領域を超えて時間的・空間的広がりを見せる。言語と造形芸術を融合させた上西の試みは、極めて個人的なテーマを扱いながらも観る者を壮大な旅へといざなう。 ◎ 主な個展は2001年クリチーバ市文化財団(パラナ、ブラジル)、グループ展は07年「国際アートトリエンナーレ」(大阪芸術大学、大阪)、08年「アーツ・チャレンジ2008」(愛知芸術文化センター)、「ブラジル×ヨコハマ 時の懸け橋」(横浜市民ギャラリー、神奈川)、10年「あいちトリエンナーレ2010」(長者町会場、愛知)など。 ※全文提供: 東京オペラシティアートギャラリー 会期: 2011年10月18日(火)-2011年12月25日(日) |
最終更新 2011年 10月 18日 |