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五月女哲平:猫と土星
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 3月 02日

《Saturn》
2011年|acrylic on canvas|116.5 x 116.5 cm
画像提供:青山|目黒
Copyright © Teppei Soutome

五月女 哲平 ( b.1980 そうとめ てっぺい 2004年東京造形大学美術学部絵画科卒業)の個展。また4月16日からは小山市立車屋美術館/栃木でも同タイトルにて新作を中心とした個展も開催される。

2007年の初個展「 The world is still beautiful - それでも世界は美しい」では初めて絵画を中心にした展示を発表し、その生来の配色能力を一気に発芽させました。そこでは想像上の賢人達が住む世界を描いた絵画のシリーズを中心に、遊園地のアトラクションや敷地の一部にフォーカスして色味に見立てた写真の連作、ホールズキャンディを模したガラスの彫刻、テキストの流れる電飾サインなど、、複数のメディアを用いながらもそれぞれを色味として扱いメロウでも決して甘過ぎない、全体を眩いインスタレーションとして構成しました。

五月女の絵画には所謂「平面の問題」が皆無です。錯覚と言う抽象的な概念は形を成し、自然に伴う現象はカラーフィールドの様に画面を覆い広がり、そばにある植物やタオル、装飾のパターンは遠方に散らばり、遥か彼方の観たことも無い星が目の前に現れたりします。 それは愛おしい人がそばにいる時にも増して思い出すと息づかいまでが聞こえるほど艶かしいかの様です。

タイトルの「猫と土星」(猫ー美術館、土星ーギャラリー)はそんなモチーフの豊かさや様々な時間や距離の行き来の分かりやすい例えであり、それらの秩序の向こう側にもワープしようとする試みであります。

本展は全て新作の大ペインティング4点、小ペインティング6~8点ほかが出展される予定です。小山市立車屋美術館でもほぼ新作によるインスタレーションです。 五月女特有のイィ匂いのする絵画による2カ所での展覧会をどうぞこの機会にご覧下さい。

五月女哲平 (SOUTOME , TEPPEI)
1980 栃木県小山市出身
2004 東京造形大学美術学部絵画科卒業

個展
2006 「それをあなたはそらと呼ぶ」LOOP HOLE/東京
2007 「 The world is still beautiful 」青山|目黒/東京
2008 「箱の中の光について」Mont-Blanc銀座 /東京

グループ展
2006 「まんぞう展」LOOP HOLE/東京
2007 「"Young artist world patronage" program」Mont-Blanc銀座/東京、「ショコラ・デ・府中」LOOP HOLE/東京、「コバルトブルーを追いかけて」ZENSHI/東京、「Night Gallery」白木屋/栃木
2009 「Next Reality /次なる現実 横浜:オーストリア-日本現代美術展」YCC/横浜
2010 「大衆絵画選抄」大和プレス・ビューイングルーム/広島、「camaboco展」東京造形大学絵画棟/東京

※全文提供: 青山|目黒


会期: 2011年4月30日(土)-2011年6月11日(土)
会場: 青山|目黒

最終更新 2011年 4月 30日
 

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