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線描再考
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 11月 08日

リーフレット表紙作品:男鹿 哲平
画像提供:マキイマサルファインアーツ

今展は、武蔵野美術大学 日本画学科の学生と院生による展示です。

廃棄物などの様々な素材へ、最もシンプルな線描という方法でアプローチし、それぞれの表現を模索。ワークショップでは、そうした素材に参加者みなで向き合い、インタラクティブな作品を作ります。

線描は絵画にとって、もっとも素朴な表現要素の一つです。 古代の壁画に土の絵の具で描かれた線描、動物の皮や布に植物染料で描かれた先住民絵画は、彼らの生活や自然のなかで育まれた原初的な表現行為と言えます。
この展覧会では、武蔵野美術大学日本画学科の学生、卒業生たちが日常にある紙や布、木材、廃棄物、或はエコロジカルな日本画の天然土、和紙により「線」による様々なドローイングを試みるものです。
コピー紙や再生紙、廃棄物、スーパーで使われた段ボールなどのドローイングは、作家のイメージをシンプルに表しながら、安易な素材から作品へとシフトしていく面白さがあります。そうした身近なものへ目を向けることで、思いがけない発想が生まれ、新しい表現へとつながっていくことがあるのです。
若い人たちの活き活きとした作品を通して、「線」と「素材」による可能性を探り、わたしたちの「社会」をあらためて見つめることが出来ればと願っています。

- 内田あぐり(武蔵野美術大学教授)

同時開催:「ブーブーバック 棚展 by 上田尚矢」
リサイクルのシステムそのものをアート作品にするART COIL プロジェクトの主催者、上田尚矢。環境と障害を持った方々をアシストするカバン、ブーブーバッグを展示します。

「線描再考」メンバーによるワークショップ
11月14日(日)14:00~
日本画の基礎材料である顔料と墨を用い、紙や布、段ボール等の廃棄物などに、絵を描きます。描いた作品は、展示会場の一部に飾ります。日本画材に触れるチャンス。描くという時間を共有しましょう。参加費:500円(材料費込) ※予約受付中

※全文提供: マキイマサルファインアーツ


会期: 2010年11月12日(金)- 2011年11月23日(火・祝)
オープニング: 2010年11月12日(金)18:00~

最終更新 2010年 11月 12日
 

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