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榮榮&映里 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 9月 10日

画像提供:MEM|Copyright © RongRong & inri

MEM東京移転リオープンの展覧会として、榮榮&映里の日本で初めての個展を開催。

榮榮&映里は、北京を拠点に活動する中国人と日本人のアーティストユニットで、中国の現代写真の活動の中心である、Three Shadows Photography Art Centre(三影堂撮影芸術中心)の主宰者でもあります。

榮榮は、90年代初頭、まだ中国に写真芸術の概念のない時代に自己表現の為の写真を求め北京で製作を始めました。93年から、北京東村に住み、同じ村にたまたま住んでいた同世代の若いアーティスト達との交流を通し、独自の写真世界を構成し世界中で高い評価を受けています。1996年から1998年に自費出版した”NEWPHOTO”誌は当時全く発表の機会のなかった作家達の交流と作品製作の活性化をはかるとともに、中国現代写真が世界に知られる為の重要な機会を作り、また現在世界中で活躍する作家たちの初期の作品資料としても重要な役割をはたしています。

映里は、日本で90年代後半よりコンテンポラリーダンサーの白河直子や歌手の尾藤桃子を被写体に、極めて緊張感のある状況のなかで撮影された一連のポートレイトのシリーズを発表。99年に展覧会の為に来日していた榮榮と出会い、 共通の言葉を持たない二人は、写真を言語とした交流を始め、2000年から榮榮&映里 として共同作品を発表。2002年以降は作品の主題を生活=写真に置き製作発表をしている。

榮榮&映里の代表作「Liulitun (六里屯)は、地域開発で破壊される自宅を舞台に撮影されました。大規模な都市開発で破壊された街の廃墟を背にした二人が百合の花を手に佇んでいるイメージが、無言の惜別と抵抗を語っています。その後のシリーズ、「Caochandi(草場地)」、「Three Shadows (三影堂)」でも、新しい土地で写真センターを立ち上げ、二人の家族が増えていく日常を捕まえる視点に激動の中国社会が重なって見えます。

榮榮&映里 はまた、2006年、北京の草場地芸術区に「Three Shadows Photography Art Centre(三影堂撮影芸術中心)」という、ギャラリー、図書館、レジデンス施設、暗室、カフェレストランなどを有した複合写真センターを設立、写真展の企画や教育、普及に力を入れています。中国の写真芸術の中心地として、国内の若手作家を積極的に紹介するとともに、レジデンスプログラムで気鋭の作家を幅広く海外から招聘しています。今年の春には、40年の歴史を誇るフランスのアルル写真祭と提携し、北京初の国際写真フェスティバル「草場地春の写真祭2010」を主催、オープニングには5000人もが来場しました。日本からも森山大道や荒木経維の展覧会が開催されました。

全文提供: MEM


会期: 2010年9月25日(月)-2010年10月22日(金)

最終更新 2010年 9月 25日
 

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