江本創:幻ノ進化論─Saltationism |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2010年 7月 27日 |
本展では、江本創の作品である幻獣を「幻の進化」として展示します。一般的に進化とは、生きる環境と永年の時の流れに応じた生物の変化を指す、いわゆるダーウィン(Charles Robert Darwin, 1809-1882)の自然選択説とメンデル(Gregor Johann Mendel、1822-1884)の粒子遺伝で語られています。 一方で、江本創の幻獣たちはどんな生き物から進化したのか、私達の知る進化に当てはめることはできません。Saltationism-跳躍進化説、それはダーウィンによって語られることのなかった進化を飛び越えた生き物。そんな幻獣たちは、私達に見たこともない生き物たちが存在する、もう一つの世界を想像させることでしょう。 それは同時にこの見たこともない生き物たちの存在を通して、目の前に存在するものだけが真実ではないということを私達に感じさせ、現実世界には存在しえないモノへの憧れとともに感じる、想像することの大切さを私達に再認識させるのです。 江本創 ※全文提供: 京都芸術センター 会期: 2010年7月20日(火)-2010年8月26日(木) |
最終更新 2010年 7月 20日 |