秦雅則:秦雅則の説明書 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 11月 21日 |
精神的に多面的な人間の、時間軸によって引き延ばされた一面を、全てを、見せたらどーなるのかと思った。見たらどーなるのかと思った。 秦 雅則 ※全文提供: 企画ギャラリー・明るい部屋 |
最終更新 2009年 11月 17日 |
秦雅則の旧作を再構成した個展。「写真展」とあるが、作品はコラージュやペインティングも使われており、一概に「写真」と呼べるものだけではない。壁だけではなく床置きの額装作品に加え、手にとって見ることができるブック形式の作品が床に何冊も積み重なり、暗く重い色彩と、「生」と「性」が露で鑑賞者に〈匂い〉を感じる作品が多いことも手伝って会場はいささか混沌としている。が、しばらくすると目が慣れたのか。あるいはもとより整理されていたのか。インスタレーション的に提示するのであれば、もっとメチャクチャなものを見たかった。 なお秦は11月、本展を含め計六ヶ所で作品を展示。ほかに、「幼稚な心」(東京都写真美術館地下1階展示室、2009年11月7日〜11月29日)、「新作ポートフォリオ「柔らかな肉(ぬりえ)」」(文来洞、2009年11月9日~11月20日)、「あき(死ぬって壊れるってこと?)」(番狂わせ、2009年11月7日〜11月28日)、「愛してるっていって」(Bar countzero、2009年11月17日〜11月30日)、「Web写真展 「子供」」(2009年11月1日〜11月30日)がある。旺盛な制作と発表が今後を期待させる作家である。