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梅田哲也:●(くろまる)
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 8月 06日

画像提供:京都精華大学 shin-bi copyright(c) Tetsuya UMEDA

日用品や扇風機、テレビといった家電や廃品を用いて組み合わせることで独自の現象や音を生み出す装置を作りだすサウンドアーティスト、梅田哲也。

彼の手によって作り出される装置から発せられる音、光、動きは見るものの感覚を目覚めさせ、普段見慣れた日用品たちはその存在を露にし、確かな気配を放ち空間を作り上げます。

今回の展示では京都精華大学や府内にある金属処理場などから集めた材料を使用し、新作のインスタレーションをおこないます。

会期中には、関連イベントとして過去にもセッションを行ったことのある山本精一、国内外ともに意欲的に活動を行っているユニット,テニスコーツを招いての関連ライブを3日間開催致します。ライブでは、ギャラリーだけではなく今回はライブ会場となるスタジオへも作品を展示し、そこから醸し出される音や現象をライブと絡めて展開致します。

梅田哲也UMEDA Tetsuya
振動と自然現象をもとにした空間のインスタレーション、音のパフォーマンスなどをおこなう。国内のみならず、ヨーロッパやアジア、アメリカにおける企画展やビエンナーレ、音楽フェスティバルなどに幅広く参加する。
http://www.siranami.com/

全文提供: 京都精華大学 shin-bi

最終更新 2009年 8月 07日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


照明を落とされた展示室は、足を踏み入れてすぐはその雑然とした空間構成に驚かざるをえない。だが一定の時間を過ごせば、日用品や家電などの一見雑多なものが有機的な繋がりを持って関係し合っていることに気づく。最後まで意図不明なものもあったが、そんなことを言ってしまえば、なぜ扇風機を倒してそれを中央に作られた照明のスイッチとして機能させなければいけないのか、というつまらない問いも成立してしまうから不問にしたい。会期中予定されている三回のパフォーマンスがその場をいかに用いるのか期待される。


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