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宇川直宏:2 NECROMANCYS
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 12月 17日

Shintaro Katsu, 2006, Pen on paper

わたくしども山本現代では、来る2014年1月25日から2月22日まで、 宇川直宏 個展「2NECROMANCYS」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。


宇川直宏は、美術にとどまらず、グラフィックデザイナー、VJ、ミュージッククリップディレクター、執筆家、大学教授など、多岐にわたって活発に活動し、常に時代に対する批判的視点から既成のファインアートと大衆文化の枠組みを乗り越え続けてきました。2010年3月にはライブストリーミング・チャンネル「DOMMUNE」を開局、毎週月曜日から木曜日まで連夜番組を配信し続けています。番組は分野を問わず宇川がリスペクトする様々なゲストを迎えてのトークプログラムと、世界に名だたるDJとミュージシャンが出演するミュージックプログラムの2部で構成され、日本だけでなく世界規模で圧倒的な人気とビューワー数を誇ります。
宇川は、スタジオで日々生み出され、蓄積される番組の撮影、配信、記録のすべての行為を自らの「現在美術」の表現であると位置づけ、近年の活動の中心としてきました。一度限りの出来事として身体性をもって観客が体験するDOMMUNEスタジオ、ネットで世界中に生配信される番組としてのDOMMUNE、さらに番組から飛び火してTwitterのタイムラインで交わされるコミュニケーション。DOMMUNEにはこれら3つの「現場」があり、それぞれの現場のオーディエンスが連帯しながら、そのうねりの中に「現在美術」としての今世紀的な「アウラ」が表出すると宇川は言います。

今回の個展「2NECROMANCYS」は「NECROMANCY」という言葉の通り、宇川自身が作品という降霊術によって、そこにいる筈もない対象に一方的に交信し、憑依し、存在させようという試みです。 宇川の手によって、確かに展覧会場に出現する著名人達。そこにはオリジナルとコピー、本物と偽物の矛盾を超越した圧倒的な存在感が鑑賞者を迎えます。 「UKAWA'S TAGS FACTORY(完結編)/1000 Counterfeit Autograph!!!!!!!!!!~宇川直宏によるセレブリティー1000人の偽サイン展~」は、2009年に東京と大阪で展示された作品「UKAWA’S TAGSFACTORY!!!」に、新たに500人もの著名人を自らに憑依させ描き下ろした、合計1000枚に及ぶサイン群を、会場に展示できるだけ展示いたします。本作は、時代もジャンルも異なった著名人のサインが、宇川自身の手により再現され、同価格で並列されることで、知名度や希少性などによって様々に価値変動をみせる「サイン色紙」、ひいては私たちの価値観そのものを今一度、追考するものです。
また、2012年8月に夏目漱石も出演した「FREE DOMMUNE ZERO」にて話題騒然となった、あの驚愕のインスタレーションが再現されます。氏の忘れ形見と本人の声から再構築された映像作品とともに、今、なお色褪せることのない日本の文化の礎=夏目漱石を共有することで、漱石文学の哲学的基礎でもある「実在と存在」の意義を再認識しようというものです。

なお、かねてから「夢は1000人!」と語っていた「UKAWA’S TAGSFACTORY!!!」が実現する今回の集大成を、書籍『宇川直宏 一○○○』(一○○○BUNKO発行)として出版予定です。出版を記念して、会期中にはサイン会を開催いたします。詳細が決まり次第、ご案内申し上げます。

つきましては、宇川直宏 個展「2NECROMANCYS」の取材、広報等のご協力を賜りたくお願い申し上げます。 さらに詳細な情報、写真等等ご送付いたしますので、どうぞご用命くださいませ。

はなはだ略儀ながら、ご案内とご協力のお願いまで。 末筆になりましたが、皆様いよいよの発展を心よりお祈り申し上げます。

山本現代 2013年12月

オープニングレセプション:2014年1月25日(土)18:00~20:00


全文提供:山本現代
会期:2014年1月25日(土)~2014年2月22日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:山本現代
最終更新 2014年 1月 25日
 

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