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井上花・山本志帆 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 18日

8月8日/井上花/紙本岩彩/334×244mm | Copyright© Hana Inoue | 画像提供:Yoshimi Arts

水を抱く/山本志帆/紙本岩彩/532×411mm | Copyright© Shiho Yamamoto | 画像提供:Yoshimi Arts

井上花と山本志帆は、弊ギャラリーにて個展やグループ展で継続的に作品を発表してきました。

井上花は、天性のカラリストといえる色彩と、岩絵具によるざらざらとした物質感、金箔・銀箔や切金の技術により、多層的な画面を作り出します。描かれるのは、家の軒先に咲く美しい花や木になる実、旅行に行った時に遭遇した感動的な景色や出来事、また井上花が大好きな、オオサンショウウオ!(正面から見る顔が一番可愛い!:井上花談)

日常には、いっぱい美しいものがあり、感動的な出来事に溢れています。ただ、どう見えるかは見る人の気持ちにかかっています。井上花は、対象に愛を持って接し、感動し、描くことで、その作品には画面いっぱいに幸せが溢れ出るのです。

山本志帆の作品は、抽象表現の様にも見えます。「水を抱く」では、風景と人物、時間の3つの要素で構成されていますが、それぞれが遠目からは判断がつかない程最小限の情報で小さく描かれ、それぞれの関係性は最終的に鑑賞者に委ねられると言えます。

また、社会の近代化に伴い様々な変化を迫られました近代絵画からの技術的な影響が見て取れます。一つは、住居空間の変化によって掛軸から額装へ移行した為、掛軸に3次元を取り入れる構図の研究から、額装に2次元を表現する描き方が研究・開発されましたが、その技術が継承されています。もう一つは、熊谷守一が水墨画を描いていたからこそ生み出した、線と面という発想からの2次元による画面構成の影響が見えます。

共に日本画の技術・技法を素材とし表現する、二作家の新作を展示致します。

井上 花 Hana Inoue
1982 広島県に生まれる
2006 広島市立大学芸術学部美術学科日本画専攻 卒業
佐藤太清公募美術展 入選(同07)
2007 松伯美術館 花鳥画展 入選(松伯美術館・奈良)
2008 広島市立大学大学院芸術学研究科修士課程 修了
修了制作 プリ・ラ・ジュネス賞(研究室買上げ)
“芸美会展”(福屋八丁堀本店・広島 同09,10)
2009 京都アートギャラリーフェア(みやこめっせ・京都)
“井上花・山本志帆 二人展”(大丸東京店アートギャラリー・東京)
KOBE ART MARCHE ≪4Stories≫(クラウンプラザ神戸・神戸)
個展“井上 花 展 カ・ラ・フ・ル・ず”(吉美画廊・大阪)
2010 Yoshimi Arts opening exhibition “0+”(Yoshimi Arts・大阪)
KOBE ART MARCHE ≪Yoshimi Arts opening exhibition “0+”@KAM≫(神戸ポート ピアホテル・神戸)
BODAIJU FESTA ≪Yoshimi Arts HANA’S ROOM≫(ラマダホテル大阪・大阪)
2011 個展“井上 花 ものがたり”(Yoshimi Arts・大阪)

山本 志帆 Shiho Yamamoto
1982 岐阜県に生まれる
2000 岐阜県加納高等学校美術科 卒業
2004 広島市立大学芸術学部日本画専攻 卒業  卒業制作/大学収蔵
広島県・岡山県大学美術系卒業制作選抜展“HOPES2005”(ふくやま美術館・広島)
2007 個展(広島パルコ新館 CAFE LIBRO・広島)
2008 広島市立大学芸術学研究科絵画専攻 修了
“芸美会展”(福屋八丁堀本店・広島 同09)
2009 京都アートギャラリーフェア(みやこめっせ・京都)
“井上花・山本志帆 二人展”(大丸東京店アートギャラリー・東京)
春の院展 入選(三越日本橋本店・日本橋)
KOBE ART MARCHE ≪4Stories≫(クラウンプラザ神戸・神戸)
“山本志帆日本画展-心音-”(大丸神戸店アートギャラリー・神戸)
2010 “山本志帆展-心音-”(吉美画廊・大阪)
Yoshimi Arts opening exhibition “0+”(Yoshimi Arts・大阪)
KOBE ART MARCHE ≪Yoshimi Arts opening exhibition 0+”@KAM≫(神戸ポート ピアホテル・神戸)

全文提供: Yoshimi Arts


会期: 2011年10月24日(月)~2011年11月13日(日)
会場: Yoshimi Arts

最終更新 2011年 10月 24日
 

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