展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 6月 09日 |
矢沢自明は1958年福岡県生まれ。福岡を拠点に活動をおこなっています。画面に水を散らし、アクリル絵具と水が滴った痕跡と、偶然性を取り込んで描かれた作品です。ゆらめく「水」を媒介とし、光や揺らぎなどの「瞬時」をはらんだ、さまざまな表情の塗りムラや水の痕跡から、記憶の奥にある何かが呼び起こされる絵画約6点を展示いたします。
作家コメント 壁にタッカーで水張りをしたロール紙を前にして その時の気分で色を選びます。 描くときには画面の方を見ないようにして適当に大きく腕を動かし 画面から離れて振り返ったとき 絵の具が水とともに垂れてくるのを見るのが好きです。
ベースには暗めの色、完成に向かっているときは 大量の白を混ぜたブルーを使うことが多いかもしれません。 重ね過ぎて塗りつぶすこともありますが、 何枚もそうやって描いていると これでいいと思える絵が立ち上がる瞬間があり、そこでほぼ完成します。
そうやってできた絵がいったい何なのかが問題なんでしょうけど。 最近は水の痕跡で、色々な思いや記憶を覆って 遠ざけていく作業をしているようにも感じます。
矢沢 自明(YAZAWA Yoriaki) 1958年 福岡県生まれ
<個展> 1990・91・92・93・94・2004年 ギャラリーとわーる(福岡) 1996年 なびす画廊(東京) 1993・94・96・97年 東判画廊(久留米) 1999・2002年 アートスペース貘(福岡) 2004・08年 ギャラリー58(東京)
<グループ展> 1997・99年 「思考する空間展」 福岡県立美術館(福岡) 2007年 「日韓現代美術展」 福岡アジア美術館(福岡) 2009年 「九州コンテンポラリーアート2009展」 福岡県立美術館(福岡) 2010年 「Art Basket展」 長崎県美術館 他
全文提供: ギャラリー58
会期: 2011年5月30日(月)-2011年6月4日(土) 会場: ギャラリー58
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最終更新 2011年 5月 30日 |