名取 祐一郎 個展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 4月 25日 |
このたび、キドプレスでは切り絵アニメ作家 名取祐一郎の個展を開催いたします。 1979年東京出身の名取は、2005年に東京藝術大学油画科を卒業しました。大学在学中、ロシアの切り絵アニメ作家ユーリ・ノルシュテインとの衝撃的な出会いをきかっけに、アニメーション制作に情熱を注ぐこととなります。様々な手法で自己表現を模索し、精力的に制作・発表を続けます。ミュージックPVに作品が抜擢されるなど、その才能は瞬く間に開花しました。また2年間の構想を経て制作された作品『鳥獣剣士』は、2005年に開催され動員数2000万人を超えた愛知万博にて、「EXPO剣道フェスティバル」の一幕に上映され、「切り絵アニメ作家:名取祐一郎」の本領を遺憾なく発揮し、高い評価を受けました。 同作は、文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品にも選ばれています。翌年2006年には、単身インド・ネパールへ1年間に及ぶ放浪の旅に出ます。これまでの生活環境から一変、ヒマラヤ山脈に登り、現地の村に滞在して、異文化で暮らしました。こうした体験を経て、作品にはより豊かな感性と創造性が加わりました。現在では、企業VP・教育教材、またテレビ番組のジングル等も含め、さまざまな場面で活躍しています。大学では油画を学んだ名取にとって「描く」という行為は、作品を作る上で不可欠なプロセスです。素材には油画、水彩、日本画、版画、クレヨン、インクなどを用いて、あくまでも手描きで描きます。それらを丁寧にはさみで切りとって、背景画の上に置き、福笑いのように動かして一コマずつ撮影していきます。完成した映像から受ける印象は、まさに「動く絵画」です。手描きだからこそ得られる「味」にこだわり続ける名取は、「おじいちゃんのしわくちゃの顔みたいな重みのあるアニメーション作品を作っていきたい」と語っています。今回は、これまでに手掛けた作品の中から、代表作を新たに編集・構成し、魅力溢れる名取祐一郎の世界を1本のDVDに収録いたしました。こちらを会場にて上映いたします。また、実際に作品に用いられている原画やスケッチなども同時に展示の予定です。この機会に、是非ご高覧下さい。 [作家プロフィール] オープニングレセプション 4月21日(土)18:00 〜 20:00 全文提供:キドプレス 会期:2012年4月21日(土)~2012年6月2日(土) |
最終更新 2012年 4月 21日 |