展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2011年 5月 17日 |
これまでも写真を用いて寓話のような世界をビジュアル化し発表を続けてきた宮川かほり。イメージの中には、しばしば若い女性が登場します。虚と実が交差も しくは共存する作品からは、彼女らが何かの象徴にも、物語の主人公にも見えてきます。
本展ではカラープリントによる新作を発表します。緑が薫る新しい季節 のはじまりに、ぜひお出かけください。
作家ステートメント 街での生活に少し疲れた人が緑の多い場所へ行くのは、よくある行為かもしれない。 便利な街で生まれ育ち生活してきた私が、森を懐かしく感じる どちらの世界が慣れ親しむべきものなのか、わからなくなる。 普段気づいていないだけで、目には見えない何かが目の前に、 自分の体の中に存在しているような気がして、一瞬怖くなるのに何故か安心する。 昼間に誰もいない森をひとりで歩き、 真っ暗で何も見えない夜を過ごすだけで 自分と向き合っているような錯覚を起こす。 少しだけ子供に戻る。透き通る。 何もかもが普段と違う、非日常だけど現実。 けれど二つの世界にはっきりとした境界線はなく、全てごく自然に移りゆく。 日常も平坦なことなど何もなく、緩やかでも起伏がある。 その中で生きていくのに必要なバランスを整えて 私はまた大好きな街へ戻る。 年に1度は必ず行く、友達の住む山梨の森。 私より若い女の子に少しかわいく旅してもらった。
宮川かほり(Kahori Miyagawa) 大阪市生まれ 京都芸術短期大学(現:京都造形芸術大学)映像科卒業後、渡英 ロンドンKingsway collegeにて写真を学ぶ
個展 04年4月 「光の味」Gallery Kai(大阪) 6月 「光の味」 exhibit LIVE(東京) 05年9月 「かみのおうち」Gallery Kai 12月 「かみのおうち」PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo(東京) 06年9月 「眠りの糸」PUNCTUM 08年4月 「光と水と眠りの隙間」PUNCTUM
グループ展 05年6月 「fantastic」exhibit LIVE 06年5月 「THE EXPOSED」海岸通りギャラリー・ CASO(大阪)
※全文提供: Port Gallery T
会期: 2011年5月16日(月)-2011年5月21日(土) 会場: Port Gallery T
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最終更新 2011年 5月 16日 |