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榎忠:PATRONE-35
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 12日

ℂ Chu Enoki, PATRONE-35, 2007 Photo:Takumi Ota

2014年4月29日〜5月31日、ポートギャラリーTにて、榎忠展「PATRONE-35」を開催いたします。
榎忠(えのき・ちゅう/1944年香川県生まれ、現在神戸市在住)は、1960年代絵画の時代を経て、1970年に銀座歩行者天国にて「裸のハプニング」を実行。その後グループZeroを結成し、路上や公共スペース等、固定された枠にとらわれず、必然の場、行為のうえで芸術を追求。1976年にZero脱会後、1977年に自宅での個展「Everyday Life, Multi」を経て、見方を少し変えることで、日常の現象が変化する、身体を使った表現「ハンガリー国にハンガリ(半刈り)で行く」を実行。以降毎年、その時代、社会の中で自らぶつかる問いに向き合い、ものを作り、表現を追求し続ける歩みや冒険は途絶えることがありません。芸術とは何か、生きるって何か、という地点に何度も連れ戻してくれる人物の一人です。
このたびポートギャラリーTで開催する個展では、芸術とは何か、生きるって何かという歩みの傍らに「写真とは何か」「物を作るとは何か」という視点を向けてみたいと思い企図しました。この主旨の背後には、膨大な数のフィルムカートリッジが圧縮された塊『PATRONE-35』を目の前にした時に「私がここにいる」という、感想を超えた個人的な体感に突き動かされことを告白しておかねばなりません。
また、現代写真の周縁がぐるぐる渦まく中、足をとめて辿りたいという原動力も、企画や準備の段階で持ち上がりました。今展では、初発表の写真も展示の運びとなりました。会期中は、日曜・月曜を休みますが、祝日は通常通り営業いたします。ご高覧の程、何卒よろしくお願いいたします。

Port Gallery T 天野多佳子

[作家コメント]
出会ってしまったパトローネ!
10年前、出勤途中、朝日の光線の中に見たのは、何んなんだこれは、チカピカ光る物体は、大量の圧縮されたフィルムのカートリッジだった。異様で怪物に見えた。薬莢と出会った時も、天野さんと出会ったのも、深く思いつづけていたら作らなくてもいっか。物(作品)でも人でも生まれてくるのです。展覧会だってだから不思議で楽しいですね。
榎忠 
2014年4月10日

※オープニング4/29(火)17時より


全文提供:Port Gallery T
会期:2014年4月29日(火)~2014年5月31日(土)
時間:12:00ー19:00
休日:日・月
会場:Port Gallery T
最終更新 2014年 4月 29日
 

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