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加藤悦郎:沼地をめぐる
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 01日

画像提供:Port Gallery T | Copyright© Etsuro Kato

僕は、森へ地下水を掘りに行く

水のない河をわたる

rain or shine

沼地をめぐる

以上の四つの言葉が制作の大きな力となってきた。一つの言葉が、5,6年制作を支配し次の言葉へと移って行った。いわくあり気でポエチックで嫌味な感じを受けるかもしれない。

しかし、つくる本人としては、いたしかたないのである。言葉に置き換えるぎりぎりがこれであった。
「沼地をめぐる」になって2,3年という所である。すぐに分かると思うが沼地とは、絵画世界のメタファーである。また美術がわからなくなって沼地を探して、傷ついたり喜んだりしながら うろうろしている。
-加藤悦郎

絵画そして立体造形と、かつて加藤作品を前に、自分は何に眼差しを向けているのか、表層かその向こう側か、立 つ位置が分からなくなりました。かといってそれが不安定であるという意味合いではなく、近づき、そして遠ざかりながら、存在の在処を確かにしていくレッス ンのようでもあり、光やリズムといった要素にほどかれていく瑞々しさも覚えました。

「空間からインスピレーションが湧いてきた。」

場を運営する者にとってワクワクする作家の言葉。さて、一体どのような試みを展開してくれるでしょう。夏のはじまり、楽しみにご来場ください。

加藤悦郎
近年の主な個展
1991 枚方近鉄アートギャラリー(大阪)
1994 枚方市民ギャラリー (大阪)
1997 ギャラリーマロニエ (京都)
2002 CAI Contemporary Art InternationalーHamburg (ドイツ)
2003 ‘05 ‘10 ギャラリーDen (大阪)
2004 POLETTO-Hamburg (ドイツ)

近年のグループ展等
1990 マチエールの異種交配 ギャラリー白  (大阪)
1991 Future Nature ギャラリークオーレ (大阪)
1991 ‘93 ‘95 ‘97 ‘99 京阪沿線より発信 現代美術10人展
京阪ギャラリー、オブ、アーツ、アンド、サイエンス (大阪)
1992 ‘94 ‘96 ‘98 ~‘2011  氷点下のポリフォニー 
ギャラリー白、ラ・フェニーチェ、ギャラリーDen、MAギャラリー、元麻布ギャラー、海岸どおりギャラリーCASO、(大阪、東京、福岡)
1994 異類異業 熊本県立美術館
1995 ‘96 ‘99 ‘00 ‘06三人展 不二画廊 (大阪)
1997 ‘98 ‘99 現代日本美術展 (東京、京都)
1998 第3回シェル美術賞展 目黒美術館 〈東京〉
1999 星川忠資、加藤悦郎二人展 不二画廊 (大阪)
1999 ‘01 吉原冶良賞展 現代美術センター (大阪)
2001 Illusion of 6 Contemporary Artist in Korean&Japanese Gellery wooduk(ソウル)
2003 画廊の視点 現代美術センター (大阪)
2005 二人展 Gallery安政 (福岡)
2011 Resonanse 響きあう3人 森田画廊 (東京)

受賞
1999 現代日本美術展 三重美術館賞
2001 吉原冶良賞展  大賞

パブリックコレクション
三重県立美術館、大阪府立現代美術センター

全文提供: Port Gallery T


会期: 2011年7月4日(月)-2011年7月16日(土)
会場: Port Gallery T

最終更新 2011年 7月 04日
 

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