2011年度 京都市立芸術大学 総合基礎実技展 ~とらえる~ |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 6月 27日 |
「総合基礎実技」は、京都市立芸術大学美術学部新入生全員を対象に行われるカリキュラムとして1970年代にスタートし、今年で30余年になります。この授業は学生が創造の世界で広い視野と柔軟で強靱な展開力をもって臨むための基礎教育として、見る・描く・作るのみならず、素材に直接ふれ、さまざまな技法を体験するものです。授業は前期中4ヶ月間に5つの課題に取り組み、1課題に各専攻数名の教員が連携しながら指導しています。 本年度の総合基礎実技では「とらえる」という共通テーマを設けました。物や事柄、あるいは現象を単一の視点や方向から「とらえる」ことはできません。制作にあっても同様で、多角的に問題をとらえることが重要です。そうしたあり方を基本に、どのような問題に着眼し、発想を得、いかに作品へと形作ってゆくかの方法を考えながら、5つの課題に取り組みました。 ギャラリー1階には、第1課題から第4課題提出作品からの選抜作品を、2階ギャラリーには、第5課題「歩く作法」についての1回生全員136名の完成作を展示します。なお、この課題は、ギャラリーでの展示をはじめから条件として設定されています。 我が国の芸術系大学の中で、各専攻に進む前のさまざまな芸術領域を横断するユニークな教育として知られる「総合基礎実技」の成果をこの機会にぜひご覧ください。 全文提供: 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 会期: 2011年7月14日(水)-2011年8月7日(日) |
最終更新 2011年 7月 14日 |