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ケリス・ウィン・エヴァンス 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 05日

《joanna (chapter one)》展示風景画像
ヴエネツィア・ビエンナーレ第12回国際建築展 2010年
撮影: Dean Kaufman
画像提供:タカ・イシイギャラリー

ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスのギャラリー二度目の個展。ウェールズ出身のエヴァンスは、国際的に数多くの個展・グループ展に参加しており、近年のプロジェクトとして「To Know Him Is To Love Him」カーサ・ルイス・バラガン(メキシコ・シティー)、「Real Presences Marcel Broodthaers today」Kunsthalle Düsseldorf(デュッセルドルフ)、「People Meet in Architecture」、ヴェネツィア・ビエンナーレ 第12回国際建築展[ディレクター:妹島和世]、「Contemplating the Void」グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)などが挙げられます(すべて2010年)。また日本国内では、あいちトリエンナーレ(2010年、名古屋)をはじめ、森美術館(2009年、東京)、横浜トリエンナーレ(2008年)、現代美術センター・CCA北九州(1997年, 2007年)などで作品を展示いたしました。

エヴァンスはネオン、鏡、写真、映像、照明、テキスト、ファウンドオブジェクトや音など、常に多種多様なメディアを用いて、一見すると暗号めいた、それでいて極めて豊かな文脈を内在させた作品を発表しています。そして、現在から過去にいたるまでの様々な文化圏を参照しながら、魅惑的な存在感を持つオブジェを作品に用いることにより、エヴァンスは作品を理解する上での難解さを和らげます。様々な角度から捉えることができるエヴァンスの作品は、それ自体で完結する閉鎖的な存在ではなく、むしろコミュニケーションの先鋭的形態を誘発する可能性を秘めながら、現代社会に疑問を提示し得る開かれた作品といえるでしょう。

今回の個展は三種類の作品から構成されます。つまり、自動演奏される三つのガラス製フルート作品、松尾芭蕉の一句を元にしたネオン・テキスト作品、そしてマルセル・ブロータス(ベルギーのアーティスト)が翻訳したステファヌ・マラルメ(フランスの詩人・批評家)の前衛的著作を基にした作品「Un coup de dés jamais n’abolira le hazard」という三種類の作品が織り成す「対話」です。さらにエヴァンス自身の招待により音楽家・灰野敬二氏が個展オープニング当日にライヴ・パフォーマンスを行います。このパフォーマンスは無料でどなたでもご入場いただけます。

※全文提供: タカ・イシイギャラリー


会期: 2011年2月26日(土)-2011年3月26日(土)
会場: タカ・イシイギャラリー
オープニング・レセプション: 2月26日(土)18:00- 20:00 
※19:30より音楽家・灰野敬二氏によるライヴ・パフォーマンスを開催

最終更新 2011年 2月 26日
 

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