早川祐太:discovery |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 10月 30日 |
早川祐太(はやかわゆうた)は、2010年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コースを修了。個展をはじめ、国内外の様々なグループ展に参加するなど精力的に活動を続ける、現在大変注目を集める若手アーティストです。 早川は、重力、遠心力、表面張力といった我々を取り囲む「現象」を作品の素材として使用します。 不自然なバランスで均衡を保ちながら吊るされた平らな物体。くるくると回転し弧を描きながら立体へと姿を変える一本の糸。 小さな球体となって暗い穴へと転がり落ちていく一滴の水。早川は普段意識することの無い、しかし常に我々をとり囲んでいる「現象」にほんの少し手を加え、見たことのない「作品」へと昇華させていきます。 早川の手によって可視化された「現象」は、装飾や雑音が取り除かれ、見るものの意識をそれ自体へと引き寄せていきます。 意識が徐々に集中するにつれ、凛とした空気が流れだし、その静寂の中、我々は「現象」そのものと対峙することになります。 そしていつしか、我々自身もそうした「現象」の中に存在する一つの客体でしかないことに気付かされるのです。 すぐそばにある見えないものに優しく触れながら、研ぎすまされた時空間を生み出す早川祐太の作品世界。ぜひこの機会に多くの方にご覧いただければと思います。 ■ 11月6日 (日) 15:00~ ■ 11月6日 (日) 19:00~ ※全文提供: Art Center Ongoing 会期: 2011年10月26日(水)-2011年11月6日(日) |
最終更新 2011年 10月 26日 |