鷺山啓輔:柔らかい樹系図 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 3月 17日 |
鷺山啓輔は、武蔵野美術大学映像学科を卒業後、個展をはじめとして、様々な企画・グループ展で発表を続ける1977年生まれの注目作家です。鷺山は、映像を主軸に置きながら、写真や文章、音響といった様々なメディア駆使するインスタレーション作品で知られます。素材となるのは、彼が自身の足で訪れた日本各地の海や山、洞窟や湖といった実際に存在する様々な自然の「場」です。 鷺山が選び取る「場」には、我々が生きている「こちら」とはどこかずれた「あちら」の時間軸が存在しているかのような印象を受けます。旅先において、鷺山は「あちら」の存在を敏感に感じ取り、映像や写真を用いて記録あるいは記憶することで、その異界の時間軸を抽出することを試みます。それらが素材となり立ち上がってくる作品空間には、日本の自然特有の荘厳な感覚あるいは不穏感が漂い、観客は「こちら」にいながらにして「あちら」に足を踏み入れてしまったかのような心のざわめきを感じずにはいられないでしょう。 日本全国に点在する神々しい「場」を素材として、我々を「あちら」へと誘う鷺山作品。是非この機会に多くの方々に体験していただければと思います。 ■ 3月17日 (木) 19:30~ オープニングスペシャルトーク ■ 3月19日 (土) 19:00~ オープニングパーティー ■ 3月25日 (金) 19:30~ 真夜中の映像対談 ■ 3月27日 (日) 15:00~ Pre Ongoing School ※全文提供: Art Center Ongoing 会期: 2011年3月17日(木)-2011年3月27日(日) |
最終更新 2011年 3月 17日 |