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椿会展 2010 Trans-Figurative
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 4月 16日

やなぎみわ 「XXXS~XXXL」 2010 画像提供:資生堂ギャラリー

塩田千春 「Wall」 2010 画像提供:資生堂ギャラリー

資生堂ギャラリーでは、2010年4月10日(土)から6月13日(日)まで第六次椿会の終尾を飾る特別展「椿会展2010 Trans-Figurative」を開催します。2007年に活動を開始した第六次椿会のメンバーは、伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、袴田京太朗、丸山直文、やなぎみわの6名です。第六次椿会として最後の「椿会展」となる本展では、初めて6名全員が揃って参加して、新作を一同にご覧いただきます。 開廊90周年を迎えた資生堂ギャラリーの活動を代表する展覧会「椿会」は、第二次世界大戦後間もない1947(昭和22)年、戦時中一時閉鎖されていた資生堂ギャラリーの活動を再開するにあたり組織されたグループ展です。資生堂のシンボルマークである「花椿」にちなんで「椿会」と名づけられ、川合玉堂、横山大観、梅原龍三郎、川島理一郎等、それまで資生堂ギャラリーと関係の深かった日本画、洋画17名の作家によって編成されました。以来、時代とともにメンバー構成を変えながら2007年に結成された第六次椿会まで、合計80名の作家にご参加いただいています。 第六次椿会では、毎年全員が出品するのではなく、各年4名が出品し、顔ぶれを少しずつ変えることで常に緊張感と新鮮味あふれるグループ展をめざすとともに、より積極的に作家同士の話し合いのなかで展覧会を作り上げていくことを試みながら、3年間活動してまいりました。「椿会展」というメインタイトルの後に続く「Trans-Figurative」は、第六次椿会のコンセプトであり、「Figure(形象)」を「Trans(超える)」というこの言葉には、これまでの椿会のイメージを超える、そして各作家も現在の自己の世界を超える、という想いがこめられています。

特別展として、6名のメンバー全員が出品する最初で最後の「第六次椿会展」となる今回、伊庭靖子はクッションをモチーフにこれまでにない構図で描いた油彩画、塩田千春はパフォーマンスを収録した6年ぶりとなる映像作品、祐成政徳はギャラリー展示室の特徴に着目した立体作品、袴田京太朗はカラフルなアクリル板と木などの素材を組み合わせた彫刻作品、丸山直文は木をモチーフにステインの技法で描いたアクリル画、やなぎみわは数年ぶりとなる本格的なオブジェ作品、それぞれが本展に向けて新作に取り組みます。

3年間の活動を経て伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、袴田京太朗、丸山直文、やなぎみわの6名が、「椿会展2010」でどのような饗宴を見せてくれるのか、是非ご期待ください。

また、今回はそれぞれの新作のほかにメンバー全員のドローインク゛も展示します。スケッチブックを椿会メンバーで回覧し、ドローイングを描き連ねていきました。いわば第六次椿会の交換スケッチブックです。この、6名の世界を繋げたスケッチブックにも是非ともご期待ください。

全文提供: 資生堂ギャラリー

最終更新 2010年 4月 10日
 

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