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Published: September 19 2014 |
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世界各国で益々多くのファンを魅了する写真家 :山本昌男の新シリーズ『Shizuka - Cleanse』を中心に、 これまでのシリーズからも作品をセレクトし展示いたします。 モノクロームの写真に込められた山本の研ぎすまされた美意識が堪能できる内容となっております。
新シリーズ『Shizuka - Cleanse』は、作家が居を構える山梨県八ヶ岳で出会った石や木の根を被写体にしたもので、 孤立した彫刻的フォルムが暗い不確定な背景の中で静謐に撮影されています。 石のフォルム、木肌のテクチャーが、時を刻印した人物の顔や官能的な人体に、あるいは箱庭から眺望する壮大な風景にすら見えてきます。
一見新シリーズは、過去の作風と一線を画しているようでいて、実はその根底に、物体と宇宙、物体と精神との繋がりをテーマにした山本の詩学が引き継がれて表現されています。この機に是非、山本昌男の写真世界をご高覧ください。
今回の展覧会では 『 Shizuka 浄 』から約10点、以前のシリーズから約30点を選りすぐり展示いたします。
[作家コメント] Shizuka 浄(しずか) 山本昌男
数々の宝が息を潜めて存在する気配を、私は、森の中で常々感じています。 そんな気配を私は 浄 Shizuka と名付けました。
淨とは、きよらかな、すみきった、汚れのない、明らかな、にごりがない、といった意味です。 森を廻って地から採集した宝“Shizuka”が発する微細な光から、私の目は、レンズは、何かを捉えることができたでしょうか。
老子(古代中国の哲学者)によって編まれたとされる道徳経に「大器は晩成し、大音は希声、大象は形無しと。」という言葉があります。宇宙の運行によって発せられているであろう大きな音のように人間には聞くことのできないたくさんの音が地球上には溢れているが人間は自分たちが聞こえる音しか存在しないかのように振る舞っている。つまり人間自身が人間の能力の限界を謙虚に受け止め自分たちが知ることのできる物事は全体からみればほんのわずか一部にも満たないものであることを認識せよ、と言った意味です。
この言葉を知って、私が感覚的に感じていた事に通じる部分がありました。計り知れない宝の存在を気配として感じていた、ということ。そして、私の感じる事のできたほんの些細なものの向こうに、ぼんやりと見える何か大きな存在が有るかもしれない…という予感と期待によって、私は“Shizuka”の採集をしてきたのだと確信しています。
“Shizuka”からの発信されている何かは、人間の五感に働きかけて来る微かな空気の流れ、大地の香り、ささやかな音やひとすじの光のようなものを通じて、私は受け取っていると感じます。 光を捉える事こそ写真技法の神髄です。写真とは人間が光を捉えたい、という意思から出て来た技法であることを改めて実感しています。
私の手によって印画紙に定着された森の宝 “Shizuka”を皆様に楽しんでいただけることを切望しております。
★9 月27 日( 土) 17:30 ~ 作家を囲んでレセプション・パーティーを 開催します。是非ご来場下さい。
★山本昌男が韓国・大邱で開催される大邱写真ビエンナーレ2014に参加します。 タイトル 2014 Daegu Photo Biennale 会場 Daegu Culture & Arts Center, Daegu Art Factory (Former KT&G), Bongsan Cultural Center 開催期間 2014年9月12日(火)- 10月19日(日) URL http://daeguphoto.com/en/index.html 2014年9月12日より開催される2014 Daegu Photo Biennale(大邱写真ビエンナーレ2014)に山本昌男がメインエギジビションのアーティストに選ばれました。
本年はヴィック・ムニーズやロジャー・ベランなどそうそうたるメンバーが参加する注目の写真ビエンナーレです。
全文提供:Gallery OUT of PLACE
会期:2014年9月26日(金)~2014年10月26日(日) 時間:12:00ー19:00 休日:月・火・水 会場:Gallery OUT of PLACE
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Last Updated on September 26 2014 |