humanite lab vol. 37 市川薫:やきものから遠く離れて |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2011年 1月 19日 |
ギャルリー東京ユマニテが若手作家を紹介する実験的な展覧会「humanite lab」。市川は1987 東京生まれ。現在、多摩美術大学博士前期(修士)過程工芸専攻に在籍しています。磁器の原料となる磁土を素材に有機的な立体作品を発表いたします。学外では今回が初めての個展となります。
作家コメント 日本における陶磁器としての「やきもの」を鑑賞する際に、「土(陶土)という素材そのものの物質感を味わう」と言う共通認識があります。しかし、その「素材そのものの物質感」はいったいどこまで人々の感覚と結びついているのだろうか。視覚によってその「やきもの」の肌理(きめ)や重量までも味わっているとするならば、それがくつがえされた時、人は何をもって鑑賞し、味わっていると言えるのだろうか。そんな問いを抱き、「直接人の感覚に繋がる造形物とは何だろうか」「造形物が人と関わる必要性とは何だろうか」と模索しながら、制作を続けてきました。 今回の展示では、「会場に訪れた人が、やきもの(造形物)と同一の空間にいる、と言う関係性をもった時、初めてこのやきもの(造形物)が作品として成り立つ」という定義をたて、展示場所に訪れた人にとって、従来の「作品を鑑賞する場」ではなく、「ただただ味わう場」を作りたいと考えました。 また、「ただただ味わう」というのは「受け入れる」という意味が含まれています。人とものが互いに受け入れることによって空間が生まれ、空間が生まれることによって争いもなくなります。そんなメッセージが込められています。
市川薫(いちかわ・かおる) 1987 東京生まれ 2006 多摩美術大学美術学部工芸学科入学 2007 桜木町創造空間2001にて『ごみ展/廃棄されたものよりー動物』展示 2008 代官山ヒルサイドテラスにて『The six 2008』出展 2009 藍画廊にて『たまびやき展』出展 2010 青山スパイラルガーデンにて『多摩美術大学工芸科卒業制作展示 2010 material+』 2010 多摩美術大学院美術研究科博士前期(修士)過程工芸専攻入学
※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ
会期: 2011年2月28日(月)-2011年3月12日(土) 会場: ギャルリー東京ユマニテ
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最終更新 2011年 2月 28日 |