入江一郎:しいペタパッチン |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 2月 29日 |
しいしい、ペタペタ、パッチンパッチン。これは作品を制作するときの音をあらわしています。日本人の両親をもちながら、物心がつく以前の2歳からロサンゼルスで育った入江一郎(1969年東京生まれ)。日本人という意識よりも、多文化の入り混じった「ロサンゼルス人」を自覚する入江。長じて大学院で具象絵画を学んだ彼は、フルブライト奨学金を得てメキシコに渡ります。 留学プログラム修了後も5年間メキシコで滞在制作を続けるなか、美術界の芸術至上主義、権威主義的な考えに疑問をもった入江は「ひろい世の中」にありふれた日用品を集め、その変容によって「普段見過ごしていた身の回りを変えていく」試みを開始します。 アートの専門家としてのアーティストが、社会にあるべき姿とは何か。本展「しいペタパッチン」では、美術とかけ離れた物や行為によって日常を変形し、誰にでも入りこめる芸術の復権をめざす入江の仕事を紹介いたします。 作家がディレクションするギャラリー、JAUSは昨年ロサンゼルスのベストシークレットギャラリーに選出され、LAでもユニークな存在として脚光を浴びる入江一郎の本邦初個展です。 [作家プロフィール] 全文提供:eitoeiko 会期:2012年3月17日(土)~2012年3月26日(月) |
最終更新 2012年 3月 17日 |