瞬間から永遠まで |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 2月 04日 |
異種異能の作家による三人展。 美術専門誌で連載中の「に・褒められたくて」が好評のながさわたかひろ。第13回岡本太郎現代芸術賞の特別賞受賞も記憶に新しい作家です。肖像を描く対象にサインを求めるという、コミットにより完成を試みる手法は、版画という伝統表現に新たなアプローチを加えています。それはまた自身の真摯な情熱を相対化する過程であり、作家は人間に流れる血液以外の何ものかを求め、他者に訴えます。 GEISAI#11でホームレスの男性を会場に作品として展示し、銀賞を受賞した高田隆平(unit.maker)。インターネット放送の出演で知る方も多いでしょう。かれが海外の著名な審査員に受け入れられたのは、既存の手段に依らない表現と批評眼を作品に認めたからです。高田はマウリツィオ・カテランやジャンニ・モッティと同列の「世界レベル」の思想を持った作家なのです。本展では、作家本来のフィールドである科学を軸にした作品を発表します。 ULTRA003で実質的なデビューをした橋本悠希は、実生活のリサーチによる、社会に対する冷静な眼差しを作品化します。本展の出品作品は、3月22日よりロサンゼルスのトーランス市美術館で開催される「Gateway Japan」展出品のプレビューともなっています。 ともすると固着しがちな私たちの美術観を三者は解きほぐし、アートとは何かを示します。 ながさわたかひろ(1972年山形県生まれ) 高田隆平(unit.maker)(1976年愛媛県生まれ) 橋本悠希(1988年愛知県生まれ) ※全文提供: eitoeiko 会期: 2011年2月12日(土)-2011年3月19日(土) |
最終更新 2011年 2月 12日 |