谷井隆太:ぴーぷる |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 11月 08日 |
谷井隆太写真図録『えきすとら ものみゆさん ゆーとぴあ』の刊行を記念した展覧会。 「都会の群衆を初めて見た時、人がいるというより、何か得体の知れぬ動く塊がそこにはあった」と語る作家のまなざしは、その塊との出会いと観察から出発して「個としての人間存在の復権」へと向かいます。谷井は問題の提起におわらず、そこに回答を求めるべく日々悶絶苦闘しているのです。谷井は写真というメディアの特性をいかし、実社会の再構成を試みます。そこには作家の親しむボッスやブリューゲル、プッサンからバルテュスに至るヨーロッパ絵画の影響が感じられます。まさにその点において、谷井作品は美術作品としての風格を獲得しています。 舞台は東京。極東の楽園に人間を復活させる挑戦は、この三部作に結晶します。 谷井隆太(たにい・りゅうた) 受賞歴 トークセッション「大竹昭子&谷井隆太」 ※全文提供: eitoeiko 会期: 2010年11月22日(月)-2010年11月30日(火) |
最終更新 2010年 11月 22日 |