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展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2009年 11月 28日

糸井 潤≪廓寥(かくりょう)- Empty Sky≫ 画像提供:東京アートミュージアム copy right(c) Jun ITOI

作家からのコメント
伝統的であり、最も一般的であった写真現像方法である銀塩写真がいま、古典的な表現手段となりつつある。
そんな中、写真表現の世界で長く活動を続ける作家5人が、銀塩写真を新たな手法として、それぞれの独特の視点、プロセスを持ち寄ってひとつの空間に集い、視覚表現の再考を提示する。

8x10インチというサイズのフィルムを使い、東京の下町を100年前のレンズで撮影する田村。機動力のあるライカに、猛禽類の目のようなノクチルックスというレンズを着けて夜の街人を捉える鈴木。大塚は焼き付けた印画紙を、池に沈める事により自然の鉱物と融合を図り表現に繋げている。蝋を使い、写真プリントを剥がして加工し表現としているのは糸井だ。小平はモノクロフィルムにこだわり、その純粋な眼差しを通して作品制作をおこなっている。

プロセスだけでは説明できない。その中より沸き立つ感性を会場にて感じ取って欲しい。

糸井 潤 (いとい じゅん)
1971年生まれ。
2001 客員助教授、インディアナ大学芸術学部写真学科
2008 アーティスト・イン・レジデンス (フィスカルス、フィンランド)
2009 作品制作発表、全米写真教育学会 (ダラス、テキサス)
2009 文化庁新進芸術家海外研修生 (ケミヤルヴィ、フィンランド) 大塚 勉 (おおつか つとむ)
1951年生まれ。
主な写真展:
1986 渋谷ドイ・フォトプラザ、東京
1987 新宿ニコンサロン、東京
1989 シブヤ西武美術画廊、東京
1992 INAXギャラリー、東京
1996  HOKARI Fine Art Gallery、東京
1997 ギャラリー ル・デコ、東京
1998 東京都写真美術館、東京
2002 ギャラリー ル・デコ、東京
2006 GALLERY Private、鎌倉 小平 雅尋 (こだいら まさひろ)
1972年生まれ。東京造形大学卒
主な写真展:
1994 柏市民ギャラリー
1996 ギャラリールポリエ
1996 北鎌倉ワイツギャラリー
1997 東京造形大学
1998 北鎌倉ワイツギャラリー
2002 アイデムフォトギャラリーシリウス
2003 茨城県立つくば美術館
2005 アイデムフォトギャラリーシリウス
2009 月光荘
写真家・大辻清司の作品資料の編纂に携わる。 鈴木 信彦 (すずき のぶひこ)
1964年生まれ。独学で写真を学ぶ。
主な個展:
2005 Gallery Niepce、東京
2005 es igrek、東京
2006 monkey on the moon、沖縄
2006 AB.cafe、東京
2007 Agua De Beber、東京
2009 nagune、東京 田村彰英(たむらあきひで)
1947年生まれ。
1968  東京綜合写真専門学校研究科卒
主な写真展:
1974 ニューヨーク近代美術館、東京国立近代美術館
1982 ツアイト・フォト・サロン
1991 東京都写真美術館
1994 川崎市市民ミュージアム
2004 東京アート・ミュージアム ※全文提供: 東京アートミュージアム

最終更新 2010年 1月 09日
 

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