小町渉 新作コラージュ展:WATARU KOMACHI Recent Works VERY STICKY FINGERS VOL.1 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 1月 06日 |
小町渉は、東京とパリの2都市を拠点に、アートとプロダクトとファッションの領域を自由自在に行き来する作品を制作してきました。著名なアートコレクターでもあった故デニス・ホッパーにその才能を見出されたことからアーティスト活動をスタート。2000年、クラシックなアームチェアなどの中古家具の張り地を、シルクスクリーンによるハンドプリントのオリジナルファブリックに張り替えた作品を発表。HERMESの現アーティスティックディレクターを務めるデザイナー、クリストフ・ルメールより協同制作の依頼を受けたパリでの個展を契機に、ヨーロッパ進出を果たしました。 「ギターの3コードみたいに、シンプルで、最大の効果のある方法を選んだ」という小町の作品は、ありふれたプロダクトにパンクスピリットをエレガントなやり方で注入する独自のアプローチによって生み出されます。デュシャン以来のレディメイドとサンプリング&リミックスの現代芸術史において、ミュージシャン出身である小町のスタンスと関連の深い作家を挙げるとすれば、グラスゴー出身のジム・ランビーでしょう。ジム自身が「寝室のベッドの上でこしらえるハンドメイドの儀式」と呼ぶ、ティーンエイジの頃から変わらない「感触」がもっとも煌めいているのが、小町がデビュー以来、日常のストレッチのようにつくり続けるコラージュ。一見イージーな手法のようで、都市的なセンスと即興的スタイルが決め手となるコラージュの新作を2012年、3回にわたり発表いたします。 [作家プロフィール] 全文提供:TRAUMARIS アートプロデューサー・ライター 住吉智恵 会期:2012年1月25日(水)~2012年2月5日(日) |
最終更新 2012年 1月 25日 |