小山市出身の新進気鋭の現代美術作家である五月女哲平の個展。五月女哲平の作品は、日常生活の中で目にするモノに少しの変化を与えることで、意識の変革を促し新たな知覚を創り出します。初期には、何十枚も重ねられたハンバーグが挟まったハンバーガーやランニングマシーンの上を永遠にカーチェイスする逃走車とパトカーといった、遊戯的要素の強い作品を制作しています。そして、近年は、絵画の問題へと関心が移行し、遠近法を独自の方法で解体し再構築を試みるペインティングを展開しています。また、その試みは絵画だけに留まらず、空間全体へと拡大し、写真作品や小立体を含めたインスタレーションという形に発展させています。
同時に、独特の色彩感覚で色面構成されたペインティングや風景から抽出した“色”を取りあげた写真作品などを通して、遠近身近な世界の中に潜んでいる見過ごされやすい“美しさ”をも提示します。ペインティングを中心に写真、ドローイング、小立体をあわせた五月女の全貌を紹介します。
【関連プログラム】 ■ワークショップ 「風景を重ねてみよう」5月22日(日)参加費300円 講師:五月女哲平(現代美術作家) 「自分の絵を着てみよう」5月29日(日)参加費300円 講師:美術館スタッフ 「いろといろといろいろ組み合わせ」6月5日(日)参加費300円 講師:美術館スタッフ 場所/小山市博物館 定員/各20名※要予約 時間/各日とも午後2時から
■アーティストトーク 日時:5月8日(日)13:30~
■ギャラリートーク 日時:4月29日(金・祝)5月28日(土)各日13:30~ ※アーティストトーク、ギャラリートークは予約不要。観覧券をお持ちの上、企画展示室へお越し下さい。
■無料公開日 2011年5月1日(日)-5月5日(祝・木)、6月12日(日)
五月女哲平 (SOUTOME , TEPPEI) 1980 栃木県小山市出身 2004 東京造形大学美術学部絵画科卒業
個展 2006 「それをあなたはそらと呼ぶ」LOOP HOLE/東京 2007 「 The world is still beautiful 」青山|目黒/東京 2008 「箱の中の光について」Mont-Blanc銀座 /東京
グループ展 2006 「まんぞう展」LOOP HOLE/東京 2007 「"Young artist world patronage" program」Mont-Blanc銀座/東京、「ショコラ・デ・府中」LOOP HOLE/東京、「コバルトブルーを追いかけて」ZENSHI/東京、「Night Gallery」白木屋/栃木 2009 「Next Reality /次なる現実 横浜:オーストリア-日本現代美術展」YCC/横浜 2010 「大衆絵画選抄」大和プレス・ビューイングルーム/広島、「camaboco展」東京造形大学絵画棟/東京
※全文提供: 小山市立車屋美術館
会期: 2011年4月16日(土)-2011年6月19日(日) 会場: 小山市立車屋美術館
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