展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2019年 7月 12日 |
【展覧会コンセプト】 絵と対峙するとき、自身の経験や社会的に共有された情報はその鑑賞体験を大きく左右し得るでしょう。すなわち絵と鑑賞の関係そのものが「絵画」の成り立ちに深く関わっていると言えます。
本展は Drawing Room / Exhibition Room という部屋を通して、各作家のバックボーンともいえる制作資料やドローイングを取り入れた会場構成を行います。また会期中に更新・変更を加え続けることで鑑賞の視点に変化をもたらすとともに、絵画というメディアが現代においてどのように生成し得るかを作家の自己解剖をもって検証する意図があります。
諸媒体から得たイメージを組み替え“狭間としての像”を提示する飯田翔之介、道徳心の所在をテーマに制作を行う千葉大二郎、日常風景の記憶をたどり浮遊感のある心象風景として再構築する中野由紀子、対象を抽象化し感情や意味をとりはらうことで多角的な鑑賞を促す渡部未乃。それぞれ異なるアプローチによる暫定と決定を下しながら、絵画を絵画たらしめる態度・絵画を絵画たらしめる要素を可視化することを目指します。 【出品者 略歴】 ○渡部未乃 WATABE Mino 1989年東京都生まれ。 2016年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了。 主な個展に「FORM」(Gallery MoMo projects / 2019)、「Horizon」(ギャルリー東京ユマニテ / 2016)。 主な受賞・助成歴に「損保ジャパン美術賞 FACE 2014」入選、「TURNER AWARD 2014」優秀賞受賞、「トーキョーワンダーウォール公募 2015」石原慎太郎審査員賞受賞、「シェル美術賞 2016」入選、「第31回ホルベイン・スカラシップ」奨学生(2016)、「ワンダーシード 2017」入選。 ○飯田翔之介 IIDA Shonosuke 1990年東京都生まれ。 2014年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。 主な展覧会に「INTERMISSION」(SUNDAY / 2018)、公開制作「behind me」(KOMAGOME1-14cas / 2018)、「Shonosuke Iida: works 2016-2018」(RISE GALLERY / 2018)、「ART in PARK HOTEL TOKYO 2018」(パークホテル東京)、「ワンダーシード 2018」(TOKAS本郷)、「Collaboration Project」(MASATAKA CONTEMPORARY / 2016)。「第33回ホルベイン・スカラシップ」奨学生(2019)。 ○千葉大二郎 CHIBA Daijiro 1992年生まれ。 東京都在住。 アートプロジェクト『硬軟』主宰。 説教をとりのぞき陰影をたらしこんだやわらかい母とかたい母から実用品のパラレルがあらわれる。 ○中野由紀子 NAKANO Yukiko 1989年東京都生まれ。 2015年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了。 主な展覧会に「Emerging 2018 中野由紀子展『見すごしているもの』」(TOKAS本郷)、「新世代への視点 2017『中野由紀子展−近くの空き地、遠くの景色−』」(藍画廊)、「中野由紀子展−昔の日記、通勤と散歩−」(circle[gallery & books]/ 2017)。 入選・助成歴に「トーキョーワンダーウォール 2016」入選、「第31回ホルベイン・スカラシップ」奨学生(2016) 【展覧会詳細】 「絵画たらしめる」 2019年7月27日(土)~9月7日(土) 12:00~19:00(金・土は20:00 まで) 火曜日および8月13日(火)〜16日(金)休場 【イベント】 ●ギャラリートーク 8月24日(土)15:00~16:30
*トークの後に交流会があります(17:00~予定) ゲスト:山内舞子(キュレーター) 1979年埼玉県生まれ。京都大学大学院文学研究科美学美術史学専修修士課程、国立西洋美術館インターンシッププログラム(教育普及部門)修了。神奈川県立近代美術館等の勤務を経て、現在はフリーランスのキュレーターとして企画、執筆、レクチャーやワークショップなどに従事。千葉商科大学客員講師。 ●クロージングパーティ 9月7日(土)17:00~19:00 【展覧会場】 アキバタマビ21 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202 電話:03-5812-4558 URL: http://www.akibatamabi21.com アクセス: 東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分 東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分 都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分 JR御徒町駅南口より徒歩7分 JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分 ※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。
http://www.akibatamabi21.com/exhibition/190626.htm
全文提供:アキバタマビ21
会期:2019年7月27日(土) 〜 2019年9月7日(土) 時間:12:00〜19:00(金・土は20:00まで) 休日:毎週火曜日および8月13日(火)〜16日(金) 会場:アキバタマビ21
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最終更新 2019年 7月 27日 |