島崎蓊助:セピアに込めた執着と解放 |
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Written by KALONSNET Editor |
Published: September 21 2010 |
There are no translations available. 島崎蓊助は1992年に83歳で没するまで、ほとんどその作品が公になることはなく、生前の個展は1971年に一回行われたのみの「幻の画家」です。 しかし激動の時代を駆け抜けたその人生の軌跡、164冊を数えた思想・芸術研究書『ノオト』、そしてその結晶としてのセピアの油彩画を初めとする作品は、現代を生きる私たちに非常な雄弁さを持って何かを語りかけてきます。 2002年には群馬県桐生・大川美術館で、2010年2月には東京銀座・ヒロ画廊にて個展が開催され、その業績の歴史的価値が徐々に見直されています。 本展は、1970年にドイツにて制作された油彩画『セピアのシリーズ』、戦時中に従軍画家として赴いた中国での『取材スケッチ』、そして画家としての活動が出来ない期間も継続して執筆された芸術研究書『ノオト』を合わせて展示し、ひとりの人間としての「島崎蓊助」に様々な角度から迫る特別企画展になります。 激動の生を全うした蓊助のその生き様は、混迷を極める現代に生きる私たちに様々な示唆を与えてくれることでしょう。 ※全文提供: ヒロ画廊 会期: 2010年9月10日(金)-2010年10月11日(月) |
Last Updated on September 10 2010 |