執筆:小金沢智
公開:2009年06月29日
会期:2009年03月18日~2009年05月24日 会場:三菱地所アルティアム東信はノスタルジーを極度に嫌う。2009年3月、二年間運営したAMPGが終了したときも「何かの始まりでもなければ何かの終わりでもない」と言ったように、東が見つめているのは〈今〉ないし〈これから〉であり・・・
執筆:平田剛志
公開:2009年06月26日
会期:2009年06月09日~2009年06月14日 会場:neutron kyoto存在するのに見えない「不在」としての存在は、幽霊を見ることができない者に見ることの限界を感じさせる。そこにありながら見える人と見えない人がいるということ。このまなざしが認識する存在の不一致は不平等だが・・・
公開:2009年06月24日
会期:2009年04月04日~2009年05月02日 会場:山本現代白金高輪のギャラリーコンプレックス。エレベーターに乗り込み、三階のボタンを押す。チン、という音がして扉が開くと、目の前にあらわれるのが小谷元彦による騎馬像だ。ボロ衣を腰に巻き、日本刀を逆手で持つ人物は・・・
公開:2009年06月22日
会期:2009年05月23日~2009年06月28日 会場:国際芸術センター青森霧雨が降る中、国際芸術センター青森に向かう。赤松が繁り、植物が匂う林の中にその建物はある。「遠藤利克展—供儀と空洞—」のメイン会場である弓形の展示室に入った瞬間、鑑賞者を迎えるのは豪快な水の音だ。
公開:2009年06月18日
会期:2009年06月01日~2009年07月11日 会場:INAXギャラリー2ただただ黒い、ぐにゃっと途中で曲がっている絵画らしきものが、展示室のほとんどいっぱいに設置されている。東島毅の≪光をまげる—緑≫である。アクリルで描かれているにも関わらず・・・
公開:2009年06月15日
会期:2009年05月08日~2009年06月14日 会場:BankART Studio NYK建築設計ユニット・みかんぐみによってリノベーションされた、約3000㎡もの広大な敷地を有するBankART Studio NYKを全館使用して、「原口典之展 社会と物質」(2009年5月8日〜6月14日)が開催された。元々は倉庫だったという建物の、三階奥に展示されていた≪Oil Pool≫に注目したい。
公開:2009年06月11日
会期:2009年05月25日~2009年05月30日 会場:GALLERY b.TOKYO土や水、その中で息づく草花。今津奈鶴子が描くものは私たちの多くが見たことのある、なんでもない光景だ。写実的、ないし写真のようだと言われればそのとおりだが、そういった言葉で理解した気になると零れ落ちてしまう魅力がその作品にはある。
公開:2009年06月08日
会期:2009年04月22日~2009年05月23日 会場:ミヅマ・アクション照明の落とされた展示室に展示されているのは、さながら朽ち廃れた屋敷の秘密の小部屋に人知れず隠された宝箱のようだが、その長持の中に入っているものはまさしく子供にとって宝物のようなものたちである。
公開:2009年06月04日
会期:2009年05月15日~2009年05月31日 会場:新国立劇場 小劇場劇場の天井から紐で吊り下げられた、白を基調にしたおびただしい数の窓枠。塩田千春がベルリンの廃屋などで集めたというその窓の、大きさや状態の程度はもちろん一様ではない。作業台や食卓、椅子、テレビ、花、鏡、ベッド、ピアノまでもが吊り下げられ、その廃墟的な佇まいはむしろ崇高な雰囲気すら漂わせる。
公開:2009年06月01日
会期:2009年05月08日~2009年05月30日 会場:CASHI東京・浅草橋のCASHIにて行われた<吉永マサユキ:ちょッカン>は、2003年に刊行された写真集『族』(リトルモア刊)の写真を新たに再構成・展示したものである。写真集刊行から6年の歳月を経て、このシリーズを再び見ることにどのような意味があるのだろうか。
公開:2009年05月25日
会期:2009年05月11日~2009年05月23日 会場:GALLERY wks.ドアを開け、まず視界に入るのが千光士の≪労働者≫だ。全九枚からなるその作品は天井から吊り下げられており、瞬間的にはなにが描かれているのか視認できない。それは、おびただしい数の人である。力強い筆致によって描き出されている彼らは一様に向かって左を向き、その方向に走り出しているところだ。
執筆:桝田倫広
公開:2009年05月21日
会期:2009年01月10日~2009年02月07日 会場:高橋コレクション日比谷自画像を見るとき、我々はそれを作者の似像であると捉える。自画像=作者(あるいは作者の心的状況の反映物)となってしまう。しかし自画像は、あらゆる意味で、画家そのものの姿ではない。それは、そのように見られたいと望んだ画家の自意識の像であり、その自意識が社会によって醸成されていることを踏まえれば、社会が女性画家に望んだ理想像だろう。
公開:2009年05月18日
会期:2009年04月17日~2009年05月14日 会場:magicalARTROOM初見の作家である。ウェブや印刷物でその作品画像を見るかぎり赤羽史亮の作品は偏執狂的なまでの描画が特徴であり、それは類似するモチーフの執拗な反復と増殖によって空間を埋め尽くす、余白に対する強迫観念に掻き立てられているとしか言いようがない草間彌生の作品を否応なく連想させた。
公開:2009年05月14日
会期:2009年04月04日~2009年05月02日 会場:Take Ninagawa松村有輝の「ボキ」という作品を見たとき、これはジャッキー・チェン映画の格闘の後に残された「ボキ」っと割れた木材ではなかったか、と飛躍した考えを抱いた。もちろん「ボキ」という作品はジャッキー・チェン映画で壊されたセットの端材などではないし、彼の映画にインスパイアされたものでもない。
公開:2009年05月11日
会期:2009年04月21日~2009年05月31日 会場:練馬区立美術館富山県立水墨美術館単館での企画から数えて三回目となる今回は、伊藤彬、中野嘉之、箱崎睦昌、正木康子、八木幾朗、呉一騏、尾長良範、浅見貴子、マツダジュンイチ、三瀬夏之介、田中みぎわの11人が選出され、近作と新作約30点が展示された。
公開:2009年05月08日
会期:2009年04月11日~2009年06月21日 会場:豊田市美術館豊田市美術館で開催された個展レビュー。人工稲妻発生装置であるテスラコイルを有するヤノベケンジの最新作など話題の作品を解釈する。
公開:2009年05月05日
会期:2009年03月20日~2009年05月27日 会場:横浜美術館金氏は雑誌や本からの切り抜きを張り合わせるコラージュやプラスティック製品や木材など異質なものを組み合わせるブリコラージュという技法により私たちが知っているものを未知のものへと組み替えてしまう。
公開:2009年05月02日
会期:2009年04月16日~2009年05月17日 会場:AKAAKA展覧会場に入ってまず驚いたのは、空間と空間の間の垂れ下がる、およそギャラリーや美術館では見たことがない飾り物だった。展示室にはほかにも色鮮やかな造花が置かれ、顔のあるくもや星が天井から吊るされ・・・
公開:2009年04月30日
会期:2009年04月03日~2009年04月27日 会場:パルコファクトリー(渋谷パルコPART1・6F)第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した浅田政志の『浅田家』は、文字通り「浅田家」の記念写真である。しかし、ただの家族の記念写真が賞を取ってしまったわけではない。ここでは、家族はある設定のもと、それぞれが役割を演じているのだ。
公開:2009年04月28日
会期:2009年03月28日~2009年05月31日 会場:東京国立博物館 表慶館“特別展「Story of…」カルティエクリエイション〜めぐり逢う美の記憶”を取り上げるのは、その展示構成がことのほか特筆すべきものだったからにほかならない。つまり監修を務めたデザイナーの吉岡徳仁による空間演出が、鑑賞者に展覧会を一つの体験として残さしめるものだった...
会期:2009年04月13日~2009年05月16日 会場:中京大学アートギャラリー C・スクエア大西は対象をシリコンでかたどり樹脂で成型、彩色し、それを作品として発表している。ただしここで「おそらく」と留保してしまうのは・・・
1 2 3 4 5 6 7 8 9