神奈川県民ホールギャラリーは、5 室 1300 ㎡の展示室を有し、開館以来、神奈川県下に国内外の優れた現代美術を紹介してきました。
「沈黙から 塩田千春展」(2007 年)、「小金沢健人 あれとこれのあいだ」(2008 年)、「泉太郎 こねる」(2010 年)など近年、気鋭の若手アーティストによる 5 室 1300 平米の個性的展示空間を生かしたインスタレーションを紹介しています。今回は、「日常/場違い」(2008 年)の第 2 弾として、「日常/ワケあり」と題し、ニューヨークで活動する若手アーティスト 3 名によるグループ展を開催します。 ワケありの展示室に、ワケありの作家が制作するワケありの新作。そのワケを会場で存分に感じ取ってください。
参加作家
江口悟 日常生活のなかで、われわれの身の回りにある家具や日用品をモチーフに、ドローイングや絵画の手法をとりまぜながら立体化した作品によるインスタレーション。日常の世界をあえてズレや歪みを与えた空間に再構成することで、記憶と現実の往来、自分と他者との関係を再認識させます。
田口一枝 県民ホールギャラリー最大の展示室に、シルバー・プラスティック・フィルムに LED ライトの光を照射することにより、光が交錯し、波動する壮大なインスタレーションを制作。人間をとりまく自然界の光や時間の流れを、作家による工芸的ともいえる独自の手法を駆使し再構成します。
播磨みどり 本やインターネットなどから収集した不特定かつ複数の断片的なイメージを繋ぎあわせ、一つの全体像を作り出す方法で、人間、動物、日用品のオブジェを制作。これらのオブジェにプロジェクションを加えることにより空間を緊張感のあるインスタレーションとして構成。メディア、社会、日常という時間の流れと私たちの関わりを問いかけます。
イベント 10 月 22 日(土)14:00 アーティストトーク :江口 悟/田口 一枝/播磨 みどり/中野仁詞(当館学芸員) 10 月 23 日(日)14:00/16:00 ダンスパフォーマンス「昼夜転換癖」(約 45 分) :平原 慎太郎 10 月 29 日(土)16:00/19:00 日常/ワケあり×アート・コンプレックス 2011 ジョン・ケージ生誕 100 年 せめぎ合う時間と空間 美術/田口一枝 出演/北村 明子(構成・ダンス)、亀井 庸州(ヴァイオリン)、寒川 晶子(ピアノ) 解説/一柳 慧 10 月 30 日(日)14:00/16:00 音楽パフォーマンス(約 30 分) :寒川 晶子 15:00 アーティストトーク :江口 悟 11 月 3 日(木・祝)15:00 学芸員によるギャラリートーク :中野 仁詞 11 月 5 日(土) 13:00 アーティストトーク :田口 一枝 15:00 アーティストトーク :播磨 みどり 11 月 6 日(日) 16:00 トークイベント :加藤賢策(デザイナー )×秋山伸(デザイナー ) 11 月 12 日(土) 16:00 トークイベント :加藤賢策 (デザイナー ) 11 月 13 日(日) 13:00 アーティストトーク :播磨 みどり 15:00 アーティストトーク :田口 一枝 11 月 19 日(土) 14:00 ファイナルトーク : 逢坂恵理子(横浜美術館館長)/田口一枝/播磨みどり/中野仁詞
展覧会公式ウェブサイト http://www.nichijo-wakeari.info/
※全文提供: 神奈川県民ホールギャラリー
会期: 2011年10月18日(火)-2011年11月19日(土)会期中無休 開館時間: 10:00~18:00 *入場は閉場の 30 分前まで *10 月 29 日(土)はアート・コンプレックス準備のため 14:00 閉場 会場: 神奈川県民ホールギャラリー
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