狩野岳朗:あの森へ |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 5月 07日 |
狩野の初個展は“植物”という大きなモチーフを描きました。2回目は“木の幹や枝”。花でも、葉でもなく、枝。モチーフを絞り込むことで、彼らしいタッチがより明確になりました。線、文様、余白、色彩―幾何学的にも見える彼の絵は、静かな、しかし確かな命の息吹を秘めた冬の森を思わせます。 彼が繰り返し描くのは、木、枝の形、そしてその生命力。描くとき考えるのは「木の形、宇宙、ミクロの世界、気持ちの曖昧さ、似ている気がする。気になることです」と。今回の展示では、“内なる宇宙”を感じて欲しいといいます。彼にとって描くことは、「今の気持ち、過去の気持ち、好きなこと嫌いなこと、自分が何を考えているか」、自分を確かめる作業なのです。 当ギャラリーで3度目となる今回の展示に、狩野は「安心してできる、ということは、挑戦できる、ということ」と言ってくれました。より深く、色濃く立ち込めることになるであろう狩野岳朗の世界を感じに、ぜひお越しください。 狩野岳朗 kano takero 第171回 ザ・チョイス入選 2007 thorn tree gallery / 個展「部屋絵」 作家ウェブサイト: http://sktec.org/ 全文提供: ソーンツリー ギャラリー 会期: 2011年5月17日(火)-2011年5月28日(土) |
最終更新 2011年 5月 17日 |