利部志穂:こい、来る う とき |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 3月 30日 |
利部志穂は、2007年に多摩美術大学を修了後、個展やグループ展をはじめ、海外での展覧会へも精力的に参加するなど、現在大変注目を集める1981年生まれの女性彫刻家です。利部の展示空間には、作家自身が自ら拾い集めてきた様々な「もの」がちりばめられています。 一見すると無造作に置かれているかのようにも見えますが、その一つ一つは、利部が長い時間をかけてそれぞれの性質を見極め、試行錯誤を繰り返す中から導きだされたバランスの基に設置されています。利部の作品空間を歩くものは、彼女の手が導きだした、「もの」と「もの」とが奏でる絶妙なバランスや関係性を肌で感じとり、ある種の心地よさすら覚えることになります。 空間全体を覆い尽くすかのような利部の表現ですが、彼女自身はあくまで彫刻を作っているのだと話します。利部にとって彫刻とは、時代や環境や言語をこえ、誰にでも平等に訴えかけることのできるメディアなのです。そして確かに、利部の表現は見るものを選ぶ事なく、常に開かれた状態で優しく我々を受け入れるかのように静かに佇んでいます。 知っている「もの」の、知らない「素性」を露にしながら、調和ある空間を導きだす利部志穂の作品世界。是非この機会に多くの方々にご覧いただきたいと思います。 ■3月30日 (水) 19:00〜 オープニングパーティー ■ 4月2日 (土) 19:00〜 ゲストトーク ■ 4月9日 (土) 19:00〜 スペシャルライブ ■ 4月10日 (日) 15:00〜 Pre Ongoing School ※全文提供: Art Center Ongoing 会期: 2011年3月30日(水)-2011年4月10日(日)入場料400円(セレクトティー付) |
最終更新 2011年 3月 30日 |