水谷有里:はじまりの旅 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 7月 18日 |
関東を拠点に活動を続ける水谷有里(みずたにゆり)の個展。 東京は南青山にタンバリンギャラリーという場所があります。美術家、音楽家、詩人といくつもの顔を持ちながら出版活動も積極的に活動されていた永井宏氏が発起人となって2010年6月に設立されたギャラリーです。以前、iTohenで開催した展覧会の巡回展をこの場所で開催させて頂いたのが契機となり、その後 水谷さんが2011年1月にタンバリンギャラリーで個展を開催したことが切っ掛けで弊廊をご紹介いただき、本展開催に至りました。 誰しもが “いま自分にできること” を考える機会にならざるを得なくなった3月11日以降の一連の出来事。 その後まもなくして、東京から大阪まで自身の作品を携えてiTohenまで来てくださった水谷さんの行動は、創作することで“自分にできること”を表現させた誠実な姿勢と覚悟、創り続けることにより問題に立ち向かうことで生まれる“希望”があるのではないか?という意気を感じました。 絵を描くことは、彼女にとって「生活全てを確認できる時間」だと言います。それは決して独りよがりの行為ではなく、客観的にモノゴトを俯瞰していくための手立てなのかもしれません。 水谷さんの作品の特徴が、あえて手間と時間が掛かる “きり絵” であることも、そのことをより一層物語っているように思います。 今展は新作を含め18点の作品を展示発表いたします。 全文提供: iTohen 会期: 2011年7月13日(水)-2011年7月24日(日) |
最終更新 2011年 7月 13日 |