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Published: March 01 2016 |
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削る。掘る。写す。塗る。重ねる。そしてまた削る――絵画制作を巡るこれらの行為の果てしない累積に、半世紀を超えて没入してきた画家・浜田浄。その作品は、祈りの結晶ともいうべき重厚な輝きを放ちながら私たちの眼前に立ち現れます。 美大への進学を目指し高知から上京。日本現代美術の祖ともいうべき巨星・斎藤義重との出会いなどを経て、浜田は一貫して独自の抽象表現を追求してきました。静謐な緊張に満ちた70年代の版画、気の遠くなるような鉛筆の塗り重ねによる80年代のドローイング。そして90年代に始まった、画布上で絵具の堆積や掘削を繰り返していく試み。浜田のスタイルは時とともに多彩な変容を遂げてきましたが、その根幹には通底する矜持が見られます。自分自身を超克すべく挑戦と格闘を重ね、新たな絵画システムを構築すること。己の内面から溢れ出る記憶と感覚を探りながら、不可視の精神世界を切り拓いていくこと。激しく揺れ動く時代のなか、純然たる絵画の使徒であり続ける浜田は、言葉では形容しがたい圧倒的な生命力を抽象に宿してきました。終わりなき創造の円環=0のなかを歩む彼は、時に自らの制作に“祈り”という行為を重ね見るそうです。今回の個展ではそれぞれの時代の多様な作品群に触れながら、浜田浄という画家の弛まぬ祈りの形に迫ります。 オープニングレセプション:3月4日18:00〜 ▼トークイベント 3月5日(土)14:00〜 浜田浄×笹木繁男氏(現代美術資料センター主宰) ※事前申込不要 ▼YouTubeで今回の展示のプロモーション映像をご覧頂けます。 浜田浄展 - 0の祈り- | HAMADA Kiyoshi -ZERO no Inori- https://www.youtube.com/watch?v=c-ozHaWO2xI
http://www.kashima-arts.co.jp/events/zero_no_inori/index.html
全文提供:加島美術
会期:2016年3月5日(土) 〜 2016年3月20日(日) 時間:10:00~18:00 休日:会期中無休 会場:加島美術
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Last Updated on March 05 2016 |