展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2014年 8月 18日 |
[作家プロフィール] 1952 和歌山県御坊市生まれ 1976 多摩美術大学油画科卒業 1990 和歌山県文化奨励賞受賞 2001 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞、御坊市文化賞受賞
個展 1977年以降おもに、南画廊(東京)、ギャラリーホワイトアート(東京)、ギャルリーユマニテ東京/名古屋、スズカワ画廊(広島)、 石屋町ギャラリー(京都)、ギャルリプチボワ(大阪)、クンストハウス(和歌山)、色彩美術館(東京)、ギャルリー東京ユマニテ、 Jean Art Gallery(ソウル)、和歌山県立近代美術館、国立新美術館(東京/2012)などで個展開催
主なグループ展 1984 「第4回ハラアニュアル」 原美術館(東京) 1986 「日本現代美術展」 台北市立美術館 1989 「世田谷美術展」 世田谷美術館 (以降1997年まで毎年出品) 1994 「モダニズムの系譜」 日本橋髙島屋、梅田近代美術館 1996-97 「コラボレーション:岡本敦生+野田裕示展」 ギャラリー山口(東京)、ギャルリーユマニテ東京、愛知県美術館 1999 「現代日本絵画の展望展」 東京ステーションギャラリー 2000 「コラボレーション2000:岡本敦生+野田裕示展」 ギャラリー山口(東京)、ギャルリーユマニテ東京、盛岡クリスタル画廊 2002 「コリア ジャパン コンテンポラリーアート」 ジーンアートセンター(韓国、ソウル) 2004 「平成15年度文化庁買上優秀美術作品披露展」 日本芸術院会館 「コラボレーション2004:岡本敦生+野田裕示展」 ギャラリー山口(東京)、ギャルリー東京ユマニテ 「音戸アートスケープ ゲニウスロキ2004」 広島県安芸郡音戸町 2005 「第21回現代日本彫刻展」 宇部市野外彫刻美術館(岡本敦生とのコラボレーション/毎日新聞社賞受賞) 2006 「建畠覚造文化功労者顕彰記念展 闇に漕ぐ舟」 ギャラリー山口(東京)、ギャルリー東京ユマニテ 「アートとともに 寺田小太郎コレクション」 府中市美術館 「野田裕示+鈴木理策展」 和歌山県立近代美術館 2009 「開館10周年記念 響きあう庭―東京オペラシティコレクションより」 東京オペラシティアートギャラリー 「自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展」 和歌山県立近代美術館
パブリックコレクション 愛知県美術館/大原美術館/国立国際美術館/御坊市市民文化会館/世田谷美術館/東京オペラシティ文化財団/ 新潟市美術館/原美術館/府中市美術館/宮城県美術館/和歌山県立近代美術館/文化庁/国立済州博物館(韓国)
野田裕示(のだ・ひろじ)は1952年和歌山県生まれ。1976年多摩美術大学油画科卒業後まもなく、当時現代美術の先駆的画廊であった南画廊(東京)の志水楠男氏に見出され、初めての個展を行い早くからその実験的でダイナミックな作品は注目を集めました。 野田は、一貫して支持体と絵画の関係に取り組んだ作品を発表しています。国内外の美術館、画廊での展示を精力的に行ない、2001年には芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。その後、石彫の岡本敦生氏とのコラボレーションで石の彫刻にアクリル絵の具によるペイントを施した作品で「現代日本彫刻展」毎日新聞社賞を受賞するなど、立体と平面による新しい展開も見せています。 2012年に国立新美術館(東京・六本木)で東京では初めてとなる大規模な回顧展が開催されたのは記憶に新しいところです。新作を含め約140点が展示され、圧倒的な作品群とその独特の絵画世界は好評を博しました。
野田は80年代初期、レリーフ状の箱型作品から始まり、徐々に支持体全面を袋で被い、カンヴァスを重ねて画面を構成する手法に移行していきました。また近年は、躍動感のある人体のような白いフォルムが現れたり、一転して白を背景にフラットな画面に描いたりと様々な変容を見せています。 野田の作品は日々、自由に繰り返し描かれる膨大な量のデッサンから生まれます。一見、幾何学模様や植物、有機的なフォルムにも見える文様は野田が無意識に追い求めた心地よいかたちなのかもしれません。 今回の新作は、それらのかたちを様々なサイズに拡大しタブローに落とし込まれたもので、その画面は絵具の層とキャンバスが幾重にも重なり、削り取られ豊かな表情となって表れています。 本展は150号の大作のほか、4mにもおよぶ連作、その他小品数点が展示されます。次々と新たな試みを見せてくれる野田裕示の新作展。今回もこの機会をお見逃しなく是非ご高覧下さい。
全文提供:ギャルリー東京ユマニテ
会期:2014年9月29日(月)~2014年10月18日(土) 時間:10:30-18:30 会場:ギャルリー東京ユマニテ
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最終更新 2014年 9月 29日 |