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Published: June 17 2013 |
数多くのアーティストを輩出したオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」(江東区佐賀町、1983-2000)の活動を検証する佐賀町アーカイブ。今回は、1995年に佐賀町エキジビット・スペースで行われた個展「MADE IN U.S.A.」でデビューした立花文穂さんの展覧会を開催します。
本展では、第Ⅰ期を「MADE IN U.S.A.」、第Ⅱ期を「クララ洋裁研究所」と題して展示替えを行います。第Ⅰ期では、アメリカ・ヴァーモントでの2ヶ月間のアーティスト・イン・レジデンスでアンティークショップやフリーマーケットで集めた素材をもとにした作品を持ち帰り、佐賀町エキジビット・スペースで行ったインスタレーションを、およそ18年ぶりに再現。併せて、1999年のアメリカ・ピッツバーグでの滞在制作および展示した作品も再構成します。主に文字、紙、本を素材やテーマとする現在の創作活動の原点を見ることができるでしょう。 また、第Ⅱ期では、2000年、佐賀町エキジビット・スペース主宰である小池一子の母が創設した「クララ洋裁研究所」の建物が取り壊される前に、そこから出てきた型紙やチャコールペンシル、針や糸など大量の洋裁道具を用いてインスタレーションした作品を、佐賀町アーカイブの空間に合わせて再構成します。さらに、現在入手困難な同名のアーティストブック『クララ洋裁研究所』が少部数販売されます。本展のために、製本所で見つかった印刷の残りを使い、新たな様相で作家自ら製本したものです。
紙束やしわ、不揃いの文字、インクのかすれなどが、これまで見ていたものと違って見える。ものを見るとは何か、あらためて考えさせられます。足をお運びいただければ幸いです。
[作家プロフィール] 立花文穂 たちばな・ふみお アーティスト、グラフィックデザイナー。1968年、広島市生まれ。東京在住。1992年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。1994年、東京藝術大学大学院美術研究科修了。1994年、アメリカ・ヴァーモントでアーティスト・イン・レジデンス後、1995年、個展「MADE IN U.S.A.」(佐賀町エキジビット・スペース)をはじめ、「木のなかに森がみえる」(2005年、SHISEIDO LA BEAUTE、パリ)、「デザイン 立花文穂」(2011年、ギンザ・グラフィック・ギャラリー)など国内外で発表。主なグループ展に「衣服の領域」(小池一子キュレーション。2004年、武蔵野美術大学図書館他)、「MOTアニュアル2008―解きほぐすとき」(2008年、東京都現代美術館)、「風穴―もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」(2011年、国立国際美術館)など。2006年より自ら責任編集とデザインを手がける『球体』(現在5号刊行)をはじめる。 作品集に『紙々』『クララ洋裁研究所』『風下』など。最新の著書に『かたちのみかた』(誠文堂新光社)。現在、女子美術大学デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻准教授。
第Ⅰ期「MADE IN U.S.A.」 2013年5月24日(金)─6月23日(日) 第Ⅱ期「クララ洋裁研究所」2013年6月28日(金)─7月28日(日)
【トークイベント 第1弾】 対談:立花文穂×大田垣晴子(画文家) 日時 2013年6月16日(日)14:30─16:00(14:00開場) 料金 800円 会場 3331 Arts Chiyoda 地下1階 マルチスペース(B105) 定員 40名(要予約)
【トークイベント 第2弾】 対談:立花文穂×佐藤卓(グラフィックデザイナー/アートディレクター) 日時 2013年7月19日(金)19:30─21:00(19:00開場) 料金 800円 会場 3331 Arts Chiyoda 地下1階 マルチスペース(B105) 定員 40名(要予約)
全文提供:sagacho archives
会期:2013.5.24~2013.7.28 時間:12:00 - 19:00 closed from Monday to Thursday 会場:sagacho archives
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Last Updated on May 24 2013 |