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横内賢太郎 新作展:文化的接ぎ木について
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 29日

《adapting form - hrs》2011年 | サテン布、染料、メディウム、胡粉、吸収性下地 | 146X113cm | Copyright© Kentaro Yokouchi | 画像提供:ケンジタキギャラリー東京

光沢のあるサテン布と染料などを用いた独特な質感の絵画で知られる横内賢太郎氏。「文化的接ぎ木について」と題された今展では、新たなテーマと、より幅広い素材を含む最新作を発表。

オークションカタログにあるイメージや過去の文化的混交のイメージの、デルフト焼きやジャポニズム、南蛮図、聖人像や大航海時代などに関連する、近代的歴史背景のイメージをふたたび「絵画」という日本的な土壌に接ぎ木する。これまでのサテン布と染料などを使った絵画作品から展開し、最新作では木炭や油彩、その下地塗り材などの西洋絵画由来の素材との関係をつくることで、バックグラウンドや下地になじむかたちで物質的な接ぎ木の状態とする。

「それらは一見ちぐはぐではあるけれど、先人の生み出した「まだらな欲望」を受け入れ新たなフレームの生成を試みることで、現在においても過渡期的、接ぎ木的な状態の表現を生み出すことができるのではないかと考えています。」

そのさまざまな試みの「文化的接ぎ木について」の作品群による第一弾の展覧会。

横内賢太郎 Kentaro Yokouchi
1979年 千葉県生まれる
2002年 武蔵野美術大学 造形学部油絵科 卒業
2004年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修了
2007年 京都市立芸術大学大学院 博士(後期)課程油画領域 修了
2008年 VOCA賞受賞

主な展覧会に、2007年「「森」としての絵画-「絵」の中で考える」岡崎市美術博物館(愛知)2008年「VOCA展2008 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(東京)、2008年 第4回府中ビエンナーレ「トゥルー・カラーズ -色をめぐる冒険」府中市美術館(東京)、2009年「第1回所沢ビエンナーレ美術展「引込線2009」西武鉄道旧所沢車両工場(埼玉)、2010年 MOTアニュアル2010「装飾」東京都現代美術館(東京)、2011年「桃源万歳-東アジア理想郷の系譜」岡崎市美術博物館(愛知)など。

全文提供:ケンジタキギャラリー東京


会期: 2011年9月29日(木)-2011年11月5日(土)
会場: ケンジタキギャラリー東京

最終更新 2011年 9月 29日
 

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