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原口典之:社会と物質

公開:2009年06月15日

会期:2009年05月08日~2009年06月14日 会場:BankART Studio NYK
建築設計ユニット・みかんぐみによってリノベーションされた、約3000㎡もの広大な敷地を有するBankART Studio NYKを全館使用して、「原口典之展 社会と物質」(2009年5月8日〜6月14日)が開催された。元々は倉庫だったという建物の、三階奥に展示されていた≪Oil Pool≫に注目したい。

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今津奈鶴子 展

公開:2009年06月11日

会期:2009年05月25日~2009年05月30日 会場:GALLERY b.TOKYO
土や水、その中で息づく草花。今津奈鶴子が描くものは私たちの多くが見たことのある、なんでもない光景だ。写実的、ないし写真のようだと言われればそのとおりだが、そういった言葉で理解した気になると零れ落ちてしまう魅力がその作品にはある。

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宮永愛子:はるかの眠る舟

公開:2009年06月08日

会期:2009年04月22日~2009年05月23日 会場:ミヅマ・アクション
照明の落とされた展示室に展示されているのは、さながら朽ち廃れた屋敷の秘密の小部屋に人知れず隠された宝箱のようだが、その長持の中に入っているものはまさしく子供にとって宝物のようなものたちである。

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2008/2009シーズン シリーズ・同時代【海外編】Vol.3 タトゥー

公開:2009年06月04日

会期:2009年05月15日~2009年05月31日 会場:新国立劇場 小劇場
劇場の天井から紐で吊り下げられた、白を基調にしたおびただしい数の窓枠。塩田千春がベルリンの廃屋などで集めたというその窓の、大きさや状態の程度はもちろん一様ではない。作業台や食卓、椅子、テレビ、花、鏡、ベッド、ピアノまでもが吊り下げられ、その廃墟的な佇まいはむしろ崇高な雰囲気すら漂わせる。

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吉永マサユキ:ちょッカン

公開:2009年06月01日

会期:2009年05月08日~2009年05月30日 会場:CASHI
東京・浅草橋のCASHIにて行われた<吉永マサユキ:ちょッカン>は、2003年に刊行された写真集『族』(リトルモア刊)の写真を新たに再構成・展示したものである。写真集刊行から6年の歳月を経て、このシリーズを再び見ることにどのような意味があるのだろうか。

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ガソリン展:千光士誠・忠田愛

公開:2009年05月25日

会期:2009年05月11日~2009年05月23日 会場:GALLERY wks.
ドアを開け、まず視界に入るのが千光士の≪労働者≫だ。全九枚からなるその作品は天井から吊り下げられており、瞬間的にはなにが描かれているのか視認できない。それは、おびただしい数の人である。力強い筆致によって描き出されている彼らは一様に向かって左を向き、その方向に走り出しているところだ。

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山田郁予:いいわけ

公開:2009年05月21日

会期:2009年01月10日~2009年02月07日 会場:高橋コレクション日比谷
自画像を見るとき、我々はそれを作者の似像であると捉える。自画像=作者(あるいは作者の心的状況の反映物)となってしまう。しかし自画像は、あらゆる意味で、画家そのものの姿ではない。それは、そのように見られたいと望んだ画家の自意識の像であり、その自意識が社会によって醸成されていることを踏まえれば、社会が女性画家に望んだ理想像だろう。

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赤羽史亮:輝く暗闇

公開:2009年05月18日

会期:2009年04月17日~2009年05月14日 会場:magical
ARTROOM
初見の作家である。ウェブや印刷物でその作品画像を見るかぎり赤羽史亮の作品は偏執狂的なまでの描画が特徴であり、それは類似するモチーフの執拗な反復と増殖によって空間を埋め尽くす、余白に対する強迫観念に掻き立てられているとしか言いようがない草間彌生の作品を否応なく連想させた。

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松村有輝:泥の中の金

公開:2009年05月14日

会期:2009年04月04日~2009年05月02日 会場:Take Ninagawa
松村有輝の「ボキ」という作品を見たとき、これはジャッキー・チェン映画の格闘の後に残された「ボキ」っと割れた木材ではなかったか、と飛躍した考えを抱いた。もちろん「ボキ」という作品はジャッキー・チェン映画で壊されたセットの端材などではないし、彼の映画にインスパイアされたものでもない。

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現代の水墨画2009 水墨表現の現在地点

公開:2009年05月11日

会期:2009年04月21日~2009年05月31日 会場:練馬区立美術館
富山県立水墨美術館単館での企画から数えて三回目となる今回は、伊藤彬、中野嘉之、箱崎睦昌、正木康子、八木幾朗、呉一騏、尾長良範、浅見貴子、マツダジュンイチ、三瀬夏之介、田中みぎわの11人が選出され、近作と新作約30点が展示された。

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ヤノベケンジ — ウルトラ展

公開:2009年05月08日

会期:2009年04月11日~2009年06月21日 会場:豊田市美術館
豊田市美術館で開催された個展レビュー。人工稲妻発生装置であるテスラコイルを有するヤノベケンジの最新作など話題の作品を解釈する。

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金氏徹平:溶け出す都市、空白の森

公開:2009年05月05日

会期:2009年03月20日~2009年05月27日 会場:横浜美術館
金氏は雑誌や本からの切り抜きを張り合わせるコラージュやプラスティック製品や木材など異質なものを組み合わせるブリコラージュという技法により私たちが知っているものを未知のものへと組み替えてしまう。

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浅田政志:浅田家 赤々・赤ちゃん

公開:2009年05月02日

会期:2009年04月16日~2009年05月17日 会場:AKAAKA
展覧会場に入ってまず驚いたのは、空間と空間の間の垂れ下がる、およそギャラリーや美術館では見たことがない飾り物だった。展示室にはほかにも色鮮やかな造花が置かれ、顔のあるくもや星が天井から吊るされ・・・

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浅田政志:「浅田家」~あなたもシャッター押してみて

公開:2009年04月30日

会期:2009年04月03日~2009年04月27日 会場:パルコファクトリー(渋谷パルコPART1・6F)
第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した浅田政志の『浅田家』は、文字通り「浅田家」の記念写真である。しかし、ただの家族の記念写真が賞を取ってしまったわけではない。ここでは、家族はある設定のもと、それぞれが役割を演じているのだ。

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特別展「Story of…」カルティエクリエイション〜めぐり逢う美の記憶

公開:2009年04月28日

会期:2009年03月28日~2009年05月31日 会場:東京国立博物館 表慶館
“特別展「Story of…」カルティエクリエイション〜めぐり逢う美の記憶”を取り上げるのは、その展示構成がことのほか特筆すべきものだったからにほかならない。つまり監修を務めたデザイナーの吉岡徳仁による空間演出が、鑑賞者に展覧会を一つの体験として残さしめるものだった...

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大西伸明:垂直集め

公開:2009年04月28日

会期:2009年04月13日~2009年05月16日 会場:中京大学アートギャラリー C・スクエア
大西は対象をシリコンでかたどり樹脂で成型、彩色し、それを作品として発表している。ただしここで「おそらく」と留保してしまうのは・・・

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art-life+ vol.11 梶岡俊幸:The Birth Canal-未来へのうねり

公開:2009年04月23日

会期:2009年04月09日~2009年04月26日 会場:スパイラル
墨と鉛筆。これらの画材から想起する色は黒である。けれども墨は製造地域や年代によって、そして鉛筆もメーカーや硬さによってその色が必ずしも一様ではないことを鑑みれば、黒を〈一色〉と言うことができないことは明らかである。

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TOTAL展

公開:2009年04月21日

会期:2009年04月03日~2009年04月09日 会場:エルモルイスギャラリー
デザインに関する活動を行うエルモルイスが、VesseL USA Inc社プランターの発表会を兼ね企画した、”機能美というデザイン特有の美しさ”をテーマに、東信と佐々木憲介の作品で空間を演出する異色の展覧会。

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「男子の秘密基地」  鷹取雅一:洋画アポカリプス

公開:2009年04月03日

会期:2009年01月24日~2009年02月28日 会場:児玉画廊 | 京都
ひざまずき、四つん這いでなければ進めない空間が、膝下に広がっている。天井は大きな紙でできている。壊れやしないかとこわごわと紙の下を這いまわる。四つん這いで進むという行為は、子供の時分・・・

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どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術 展

公開:2009年03月31日

会期:2009年03月14日~2009年05月10日 会場:広島市現代美術館
私はこの展覧会が「異界」というコンセプトを打ち出しながらも結局のところ売り出し中『美術手帖』的ラインナップの作家を中心にしたグループ・ショーに過ぎないと感じる。

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アーティスト・ファイル2009

公開:2009年03月27日

会期:2009年03月04日~2009年05月06日 会場:国立新美術館
今年で二回目を数えるアーティスト・ファイル展。統一的なテーマを特に定めない点を最大の特徴と謳っているわけだが、誰もが当てはまりそうな企画テーマ下で、今回の9名がどうして選ばれたのだろうか。


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