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藤田マサヒロ:ひそむカタチ ~ ロダン考
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 10月 08日

藤田マサヒロ:ひそむカタチ ~ ロダン考

KUNST ARZT では、藤田マサヒロの個展を昨年に引き続き開催します。 藤田マサヒロは、社会や人体の表層を剥ぐような表現を通して、その裏側や内側に潜む何かを提示してきました。 昨年の個展では、自身の顔を型取りしたものの“裏表”にスーパーリアルに顔を再現し、3次元認識の限界を突きつける彫刻作品としての面白さのみならず、顔認証を含めた社会的な問題をも考えさせました。 本展では、表現活動の出発点であるロダンの「考える人」の背中を型取り量産したものを素材に、本体を失い、始まりも終りもない空間を生み出す構想です。ご注目頂ければ幸いです。(KUNST ARZT 岡本光博)

[作家コメント]
皆さんは、体育館などで椅子が積まれて弓なりの山になっているのを見たことはないでしょうか?あのカタチはどこから生まれたのでしょう?そんなことがずっと不思議でなりません。きっと、1脚のカタチの中に、あの弓なりのカタチがひそんでいたのではないでしょうか?その知覚のメカニズムを、世界で最も有名な背中にひそむカタチとして提示します。ロダン作の『考える人』の背中を抽出・量産し,スタッキング、あるいは円環状に列べることで、それが隠していた(実は観覧者が視ていた)イメージを考えたいと思います。

[作家プロフィール]
1963 滋賀県生まれ
現 滋賀大学教育学部美術教育講・座准教授
2003 越後妻有トリエンナーレ
2013 KUNST ARTZ 個展

全文提供:KUNST ARZT


会期:2013年12月17日(火)~2013年12月25日(水)
時間:12:00ー19:00
会場:KUNST ARZT

最終更新 2013年 12月 17日
 

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