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小泉圭理:入れない
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 10月 08日

小泉圭理|『Score』より抜粋|2013|paper|212 x 157 x 31 mm

ペンと紙が交わりドローイングが生まれる。男と女が交わり新しい命が生まれる。そこに大きな違いはない、と小泉圭理は述べている。キャンバスはそれ自体が、木の棒が布でくるまれ、あるいは布が木の棒で支えられ出来ているように、相互にまぐわり交接している。そこに絵筆が突き立てられ、新しいかたちが生まれる。小泉にとっては、紙や布に絵が描かれること、そして絵画が壁にかけられることは、普遍的な空間と事物の問題というより、一回かぎりの出会いと交わりなのである。
小泉の作品にしばしば登場する、固く先の尖ったものや、柔らかく丸みを帯びたイメージは、それぞれに男性性や女性性の隠喩、より直接的には性器の変形として読み取ることができる。しかし、小泉の描くものは、二項対立的なシンボルやイメージの表出とは、明らかにかけ離れている。慎ましく重層化された色とかたち、そしてイメージの平面性を揺さぶるストロークには、二元論的な解読の及ばない、今日的な性愛関係の屈折とねじれが表れていると言える。  TALION GALLELRY では、小泉圭理による初の個展となる本展「入れない」では、すべて新作のペインティングと立体作品が展示される。ぜひご期待ください。

[作家コメント]
しばらくの間、体や壁にこびりついている。

小泉圭理

[作家プロフィール]
小泉圭理
1985  東京都生まれ
2008  武蔵野美術大学油絵学科卒業
個展
2013  "JIZZUM" 22:00 画廊 ( 東京)
2012  "M 邸の静かな衝突" 山手83(神奈川)
2008  "MY JAZZ" 武蔵野美術大学(東京)
2007  "my jazz" 武蔵野美術大学(東京)
グループ展
2013  " モジュール村" 実家JIKKA ( 東京)
2012  "COVERED TOKYO: October 2012"
シャトー小金井2F ( 東京)
" 国民の祝日" TALION GALLERY(東京)
2010  " シークレット・シークエンス" AMP café(東京)
2009  "Truth ̶貧しき時代のアート̶" hiromiyoshii(東京)

オープニングレセプション:2013 年10 月26 日( 土) 18:00-20:00


全文提供:TALION GALLERY
会期:2013年10月26日(土)~2013年11月22日(金)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:TALION GALLERY
最終更新 2013年 10月 26日
 

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