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Yuki SASAMEYA
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Published: September 19 2013

「Galleria dello Spedale degli Innocenti」
Nepal paper、watercolors、pen、magic、ink

西洋の香り漂う、深い色彩と素朴な筆遣い

版画家として活躍する一方、イラストや書籍挿画、絵本など幅広い分野で数々の作品を発表しているささめやゆき。24 歳の頃にパリ、ニューヨーク、再びフランスへ行き、独学でひたすら絵を描き続けた彼は、日本に帰国してから挑戦した版画作品で数々の賞を受賞しました。版画家としてまたたく間にその名を広めましたが、その抒情的な文章からも、あらゆる雑誌の連載や表紙絵を手掛けるなどして注目されることとなりました。

力強い筆感と、ユーモアを持ちあわせた躍動感のある描線。そして、それに重なる鮮やかな色彩。ささめやが描く街並や人物からは、楽しさや切なさといった感情がそのまま表現されています。また、その時の彼自身の感情をも映し出しているようで、どこかセンチメンタルで味わい深い、文学的な雰囲気を放っています。

今回、ささめやが描いたのはイタリアの街。若きころ過ごした思い出の地、パリを回想し、あの時のようにがむしゃらに描きたい、そんな想いから3 ケ月間、昔と同じようにペンと紙を持って訪れたイタリア。本展は、このイタリアをテーマとし新しく刊行される、ささめやゆき初のスケッチ集『イタリアの道』の中から抜粋した、スケッチ作品を中心に展覧・販売します。懐かしい記憶は画面を辿って、私たちにメッセージを語りかけます。

[作家プロフィール]
ささめやゆき
1943 年 東京都生まれ
絵本『マルスさんとマダムマルス』(原生林)、『幻燈サーカス』(文・中澤晶子、BL 出版)、『ブリキの音符』(文・片山令子、白泉社)、『もしも ねこが サーカスに いったら』(文・石津ちひろ)、『狂言えほん ぶす』(文・もとしたいづみ)、『はだかのカエルとはだしのライオン』(以上講談社)、『ねこのチャッピー』(小峰書店)、『くうき』(作・まど・みちお、理論社)など他多数の絵本を手掛ける。
『ガドルフの百合』(文・宮沢賢治、偕成社)で小学館絵画賞、『あしたうちにねこがくるの』(文・石津ちひろ、講談社)で日本絵本賞のほかに、講談社出版文化賞さしえ賞、ベルギー・ドメルホフ国際版画展銀賞等、受賞多数。

★☆イベント情報☆★

ささめやゆきさん本人による、ギャラリートークを開催します。
作品制作についての話や、3ケ月間ものイタリア滞在を経て感じたことなど、作家が独自の視点から捉えた、ライブ感溢れるお話をしていただきます!

【開催日】10/13(日)、10/14(月・祝)、10/19(土)
【時間】各回13:00~(約1時間程度を予定)

※事前予約不要
※上記の時間に直接Boxギャラリーへお越しください。


全文提供:Bunkamura Box Gallery
会期:Sat. October 12 - Tue. October 22, 2013
時間:10:00~19:30 (Last day: Open until 17:00)
会場:Bunkamura Box Gallery
Last Updated on October 12 2013
 

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