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エクトール・ソニエ 銅版画 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 8月 29日

Tournesol(ひまわり)
エングレーヴィング・エッチング ed.30 50×59cm 2011年

1936年アルゼンチンに生まれ、1956年から60年に掛けブエノスアイレスで建築学や色彩論、 色彩構成法を学んだエクトール・ソニエは61年渡仏、S.W.ヘイターが興した「アトリエ17」に 入門。ヘイターは一版多色刷技法を研究していた。この工房で版画制作をしていた作家の中には ミロ、エルンスト、タンギー、ダリがおり現代版画制作への熱気にあふれていた。1988年 ヘイター亡き後、工房の活動をエクトール・ソニエが「アトリエ・コントルポアン」と名付け 継承した。

エクトール・ソニエの一版多色刷技法の作品は、透明感のある鮮やかな色彩の重なりが自由に動き回る。 「私はピュア・インクしか使わない。インクをあらかじめミックスしておくことはない」とソニエは述べている。 一版の上にインクの硬軟、刷るローラーの硬軟で生み出される美しく響き合う光彩を引き締める鋭いビュランの 刻線はソニエしかできないもうひとつの芸術である。

「アトリエ・コントルポアン」は世界各国から遣ってくる作家や研究生の実験工房である。 70年代より現在に至る迄、多くの日本人作家も研鑽を続けている。この会期中 ソニエ氏が在廊されるので最近作をご覧になるとともに、世界を魅了している現代版画の開拓者とぜひ接触して下さい。 出品30点余。

作家在廊日 9月17日(火)・9月18日(水)・9月21日(土)


全文提供:ワイアートギャラリー
会期:2013年9月17日(火)~2013年9月29日(日)
時間:11:00 - 19:00
会場:ワイアートギャラリー
最終更新 2013年 9月 17日
 

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