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高山夏希 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 8月 14日

camel rider 2013

この度、KOKI ARTSでは高山夏希の初個展を開催致します。本展では、高山がこれまで制作した中で最も大きい(幅4メートル)作品を含む新作を展示致します。

高山の作品に描かれているものの多くは、人間のようにも動物のようにも見えます。鑑賞者は、そのどちらにでも見える「生き物」を目にしたとき、今まで見たことの無いようなものに出会ったときに感じる感覚と似たものを覚えることでしょう。動物好きである高山自身の体験を元に制作されているこれらの作品は、アクリル絵具を緻密に使用しており、まるで刺繍かビーズで出来ているかのようにも見える一方で、生々しさも感じられます。

本展は高山夏希の初個展ですが、過去に、「ワンダーシード2011」(東京ワンダーサイト渋谷)、「ぞっこんの法則」(アートラボはしもと)、「UNKNOWNS 近藤昌美セレクト」(藍画廊・ギャラリー現)などのグループ展に多数参加しています。

[作家コメント]
人間が人間以外の動物にみえる瞬間や、動物が人間に見える瞬間、人間が愛玩動物にたいしてうえつけている人格などに関心があり、また動物の生体の中にある人間と重なるものなどをモチーフに制作をしてきた。

今回、今までで一番大きいサイズの大作「camel rider 2013」では人間と動物との関係や立ち位置を探りながら制作した。今までは自分と身近な動物に焦点をあててきたが、今回は風土が全く違うが、他人事と思えないように思えたモンゴルのラクダとラクダに乗った人の写真をもとに制作をした。

中国の何千年前の完全にのこっているミイラをみた体験をきっかけに、これは人がつくったものなのではないか、また、自分自身が美術作品をみたときに感じることに近い感覚になった。そこから絵画の可能性について再考しながら、自分の作品を通してみたことのない生き物に“出会った”感覚になってほしい。というおもいを込めて制作している。また、ポンペイのペスピオ火山の噴火によって残っている人間の剥製をみて、そこに魂はないが、生死の一瞬の確かな“かたち“がのこっていたこと、自分のアイデンティティをたどっていくと、そういったものに惹かれている自分がいる。そのような意識で画面の中にいきものを立ち上げているのである。

高山夏希

[作家プロフィール]
1990年 東京生まれ、東京造形大学 造形学部 美術学科 絵画専攻 在籍中

展覧会歴

2013 「Natsuki Takayama Exhibition」KOKI ARTS、東京
2013 「NEW CITY ART FAIR」阪急うめだギャラリー、大阪
2012 「WATARASE Art Project 2012 "PARADE"」、渡良瀬社宅、日光(栃木)
2012 「東京造形大学 自主制作展 高山夏希とフリーダ展 vol.2」東京造形大学、八王子(東京)
2012 「UNKNOWNS 近藤昌美セレクト」藍画廊、東京
2012 「ぞっこんの法則」アートラボはしもと、相模原(神奈川)
2011 「東京造形大学 自主制作展 高山夏希とフリーダ展 vol.1」東京造形大学、八王子(東京)
2011 「4人展」ギャラリー門馬、札幌
2011 「WONDER SEEDS 2011」東京ワンダーサイト渋谷、東京

オープニングレセプション:2013年8月31日(土) 18:00−20:00


全文提供:KOKI ARTS
会期:2013年8月31日(土)~2013年9月28日(土)
時間:12:00 - 19:00
休日:日・月・火・祝
会場:KOKI ARTS
最終更新 2013年 8月 31日
 

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